【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000028

複数の明京電機製品における複数の脆弱性

概要

明京電機株式会社が提供する複数の製品には、次の複数の脆弱性が存在します。
・クロスサイトリクエストフォージェリ (CWE-352) - CVE-2022-27632
・クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2022-28717

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 佐々木貴之 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.0 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2022-27632の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.5 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.5 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2022-28717の評価になります。
影響を受けるシステム


明京電機株式会社
  • PoE BOOT nino PoE8M2 ファームウェアバージョン 1.00A から 1.20A まで
  • POSE SE10-8A7B1 ファームウェアバージョン 1.00A から 1.20A まで
  • TIME BOOT mini RSC-MT4H [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • TIME BOOT mini RSC-MT4HS ファームウェアバージョン 1.00A から 1.10A まで
  • TIME BOOT RSC-MT8F [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • TIME BOOT RSC-MT8FP [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • TIME BOOT RSC-MT8FS ファームウェアバージョン 1.00A から 1.00E まで
  • WATCH BOOT L-zero RPC-M4L [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • WATCH BOOT L-zero RPC-M4LS ファームウェアバージョン 1.00A から 1.20A まで
  • WATCH BOOT light RPC-M5C [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • WATCH BOOT light RPC-M5CS ファームウェアバージョン 1.00A から 1.00D まで
  • WATCH BOOT mini RPC-M4H [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • WATCH BOOT nino RPC-M2C [販売終了製品] すべてのファームウェアバージョン
  • WATCH BOOT nino RPC-M2CS ファームウェアバージョン 1.00A から 1.00D まで
  • サイネージリブーター RPC-M4HSi ファームウェアバージョン 1.00A

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・当該製品の WEB インターフェースにログインした状態のユーザが、細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる - CVE-2022-27632
・当該製品の WEB インターフェースにアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2022-28717
対策

CVE-2022-27632
[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を回避することが可能です。
  • WEB インターフェースへのログイン中、同一ウェブブラウザ上で WEB インターフェース以外のページを閲覧しない

CVE-2022-28717
[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
各製品の対応状況については、開発者が提供する情報をご確認ください。

[旧製品の使用を停止する、後継製品に移行する]
開発者によると、以下の製品はサポートを終了しており修正アップデートは提供されないとのことです。
後継製品への移行が推奨されています。
  • リブーター
    • WATCH BOOT nino RPC-M2C
    • WATCH BOOT light RPC-M5C
    • WATCH BOOT L-zero RPC-M4L
    • WATCH BOOT mini RPC-M4H
  • スケジューラー
    • TIME BOOT mini RSC-MT4H
    • TIME BOOT RSC-MT8F
    • TIME BOOT RSC-MT8FP
ベンダ情報

明京電機株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-27632
  2. CVE-2022-28717
参考情報

  1. JVN : JVN#58266015
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2022-27632
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2022-28717
更新履歴

  • [2022年05月09日]
      掲載
  • [2024年06月19日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2022-27632) を追加
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2022-28717) を追加