【活用ガイド】

JVNDB-2025-024062

 FrappeのERPNextにおける複数の脆弱性

概要

Frappe ERPNext(バージョン15.89.0まで)には、プリントフォーマットのレンダリング機構にサーバーサイドテンプレートインジェクション(SSTI)の脆弱性が存在します。具体的には、API frappe.www.printview.get_html_and_style() がプリントフォーマット文書内の html フィールドを get_rendered_template() の呼び出しチェーンを通じて frappe.render_template(template, doc) でレンダリングします。ERPNext では Jinja2 を SandboxedEnvironment でラップしていますが、get_safe_globals() を通じて frappe.db.sql などの機微な関数が公開されています。プリントフォーマットを作成・編集できる認証済み攻撃者は、html フィールドに任意の Jinja 式をインジェクションできます。悪意のあるプリントフォーマットが保存された後、攻撃者はターゲット文書(例:仕入先や販売請求書)を指定して get_html_and_style() を呼び出し、レンダリング処理をトリガーすることが可能です。これにより、インジェクトされたペイロードの内容によっては、データベースのバージョンやスキーマ情報、機密データなどの情報が漏えいする恐れがあります。悪用の流れとしては、「html フィールドにSSTIペイロードを含むプリントフォーマットを作成→get_html_and_style() APIを呼び出し→get_rendered_template() 内で frappe.render_template(template, doc) が実行される→frappe.db.sql や他の公開 globals 経由でデータベース情報が漏えいする」という流れになります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Frappe
  • ERPNext 15.89.0 およびそれ以前

本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、ベンダ情報および参考情報をご確認ください。
想定される影響

当該ソフトウェアが扱う全ての情報が外部に漏れる可能性があります。
また、当該ソフトウェアが扱う全ての情報が書き換えられる可能性があります。
さらに、当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
そして、この脆弱性を悪用した攻撃の影響は、他のソフトウェアには及びません。
対策

正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

GitHub Notion
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. テンプレートエンジンで使用される特殊な要素の不適切な無効化(CWE-1336) [その他]
  2. コード・インジェクション(CWE-94) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-66438
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2025-66438
更新履歴

  • [2026年01月07日]
      掲載