【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-000106

LogStare Collectorにおける複数の脆弱性

概要

株式会社LogStareが提供するLogStare Collectorには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • インストールディレクトリのファイルアクセス権設定が不適切(CWE-276)- CVE-2025-58097
  • ユーザ管理機能における格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)- CVE-2025-61949
  • ユーザアカウント作成におけるアクセス制限不備(CWE-863)- CVE-2025-62189
  • クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352)- CVE-2025-62687
  • 送信データへの機微な情報の挿入(CWE-201)- CVE-2025-64299
  • インストーラにおけるファイル検索パスの制御不備(CWE-427)- CVE-2025-64695

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 松本 一真 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 8.4 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ローカル
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): 能動
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
細工されたDLLファイルを危険なファイルと知らずにダウンロードしてインストーラと同じディレクトリに置き、その後、インストーラを実行した場合に本脆弱性の影響を受けます
※上記は、CVE-2025-64695の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.5(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 不要
  • 利用者の関与 : 必要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : なし
  • 完全性への影響 : 高
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 6.9 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): 能動
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-62687の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ローカル
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : なし
  • 完全性への影響 : 高
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ローカル
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-58097の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.4(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 必要
  • 影響の想定範囲 : 変更あり
  • 機密性への影響 : 低
  • 完全性への影響 : 低
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 4.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): 能動
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): なし
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): 低
  • 完全性への影響 (SI): 低
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-61949の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.9(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 高
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : 高
  • 完全性への影響 : なし
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 6.9 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 高
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): なし
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-64299の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : なし
  • 完全性への影響 : 低
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): 低
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-62189の評価になります。
影響を受けるシステム


株式会社LogStare
  • LogStare Collector (Windows版)2.4.1およびそれ以前(CVE-2025-58097、CVE-2025-61949、CVE-2025-62189、CVE-2025-62687、CVE-2025-64299)
  • LogStare Collector (Linux版)2.4.1およびそれ以前(CVE-2025-58097、CVE-2025-61949、CVE-2025-62189、CVE-2025-62687、CVE-2025-64299)
  • LogStare Collector (Windows版)2.4.1およびそれ以前のインストーラ(CVE-2025-64695)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 管理者権限を持たない一般ユーザによって、当該製品のインストールディレクトリ内のファイルを操作され、管理者権限で任意のコードを実行される(CVE-2025-58097)
  • 細工されたユーザ情報が入力されている場合、当該製品の管理画面にログインしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2025-61949)
  • 管理者権限を持たない一般ユーザが、細工されたHTTPリクエストにより新規ユーザアカウントを作成する(CVE-2025-62189)
  • 当該製品にログインした状態のユーザが、細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる(CVE-2025-62687)
  • 管理者権限を持つユーザによって、他のユーザのパスワードハッシュを取得される(CVE-2025-64299)
  • インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される(CVE-2025-64695)
対策

CVE-2025-58097、CVE-2025-61949、CVE-2025-62189、CVE-2025-62687、CVE-2025-64299
[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートしてください。
本脆弱性は、次のバージョンで修正されています。
  • LogStare Collector(Windows版)2.4.2
  • LogStare Collector(Linux版)2.4.2

CVE-2025-64695
[最新のインストーラを使用する]
開発者から本脆弱性を修正したインストーラが提供されています。製品をインストールする際は最新版のインストーラを使用してください。
ベンダ情報

株式会社LogStare
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  2. クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352) [IPA評価]
  3. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-58097
  2. CVE-2025-61949
  3. CVE-2025-62189
  4. CVE-2025-62687
  5. CVE-2025-64299
  6. CVE-2025-64695
参考情報

  1. JVN : JVN#77560819
更新履歴

  • [2025年11月21日]
      掲載