【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-003721

複数のトレンドマイクロ製企業向けエンドポイントセキュリティ製品において任意のコードを実行される脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供する複数の企業向けエンドポイントセキュリティ製品には、サードパーティ製セキュリティ製品をアンインストールする機能において任意のコードが実行可能な脆弱性(CWE-94、CVE-2023-41179)が存在します。

なお、開発者により本脆弱性を悪用した攻撃が確認されています。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.1 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


トレンドマイクロ
  • Apex One 2019
  • Apex One SaaS
  • ウイルスバスター ビジネスセキュリティ 10.0 SP1
  • ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス

想定される影響

当該製品の管理コンソールにログイン可能な攻撃者によって、セキュリティエージェントがインストールされている端末上で、システム権限で任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[パッチを適用する]
開発者が提供する情報をもとにパッチを適用してください。
開発者は本脆弱性の対策として次のパッチをリリースしています。

 * Apex One 2019 Patch1(b12380)
 * ウイルスバスタービジネスセキュリティ 10.0 SP1 Patch 2495

なお、Apex One SaaSは2023年7月のメンテナンスで修正済み(エージェント:14.0.12637)、ウイルスバスタービジネスセキュリティサービスは2023年7月31日のアップデートで修正済みです。

[ワークアラウンドを実施する]
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

 * 当該製品の管理コンソールへのアクセスを、信頼できるネットワークからのみに制限する
ベンダ情報

トレンドマイクロ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. コード・インジェクション(CWE-94) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-41179
参考情報

  1. JVN : JVNVU#90967486
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2023-41179
  3. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2023-0021
  4. CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog : CVE-2023-41179
更新履歴

  • [2023年09月20日]
      掲載
  • [2024年05月09日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2023-41179) を追加
      参考情報:CISA Known Exploited Vulnerabilities Catalog (CVE-2023-41179) を追加