【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2017-000204

「ドコでもeye Smart HD」SCR02HD における複数の脆弱性

概要

日本アンテナ株式会社が提供するワイヤレスモニター 「ドコでもeye Smart HD」CR02HD には、次の複数の脆弱性が存在します。
・OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2017-10832
・アクセス制限不備 (CWE-425) - CVE-2017-10833
・ディレクトリ・トラバーサル (CWE-22) - CVE-2017-10834
・任意の PHP コードが実行可能 (CWE-94) - CVE-2017-10835

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 白石 雅 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2017-10832の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2017-10833の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.0 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2017-10834の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2017-10835の評価になります。
影響を受けるシステム


日本アンテナ株式会社
  • 「ドコでもeye Smart HD」SCR02HD Firmware 1.0.3.1000 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・遠隔の第三者によって、任意の OS コマンドを実行される - CVE-2017-10832
・遠隔の第三者によって、各種情報を閲覧されたり、設定を変更されたりする - CVE-2017-10833
・当該製品にログイン可能なユーザによって、当該製品に保存されている任意のファイルにアクセスされる - CVE-2017-10834
・当該製品にログイン可能なユーザによって、当該製品上で任意の PHP コードを実行される - CVE-2017-10835
対策

[ワークアラウンドを実施する]
次の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
・工場出荷時のパスワードを変更する
・公開されている無線 LAN 上 (公共 Wi-Fi 等) に製品を接続して使用しない
・製品と外部ネットワーク間にブロードバンドルーターなどを設置し、外部ネットワークからのアクセス制限を行う
ベンダ情報

日本アンテナ株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
  3. パス・トラバーサル(CWE-22) [IPA評価]
  4. コード・インジェクション(CWE-94) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2017-10832
  2. CVE-2017-10833
  3. CVE-2017-10834
  4. CVE-2017-10835
参考情報

  1. JVN : JVN#87410770
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-10832
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-10833
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-10834
  5. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2017-10835
更新履歴

  • [2017年8月23日]
      掲載
  • [2018年02月28日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-10832) を追加
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-10833) を追加
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-10834) を追加
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2017-10835) を追加