【活用ガイド】

JVNDB-2015-001195

Windows 向け iPass Open Mobile クライアントに任意のコード実行の脆弱性

概要

Windows 向け iPass Open Mobile クライアントには、任意のコードが実行可能な脆弱性が存在します。

コードインジェクション (CWE-94)
Windows 向け iPass Open Mobile クライアント (バージョン2.4.4 およびそれ以前) は、名前付きパイプを使ってプロセス間通信を行っています。また、クライアントが作成するサブプロセスの1つは SYSTEM 権限で動作します。認証されたユーザは、細工された Unicode 文字列を送ることで、任意の DLL ファイル (UNC パス上のものを含む) を登録することが可能です。その場合、指定された DLL ファイル中の DllMain 関数が SYSTEM 権限で実行されます。

CWE-94: Improper Control of Generation of Code ('Code Injection')
http://cwe.mitre.org/data/definitions/94.html
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 8.5 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


iPass Inc.
  • iPass Open Mobile Windows Client version 2.4.4 およびそれ以前

想定される影響

遠隔の認証済みユーザによって、SYSTEM 権限で任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は version 2.4.5 で修正されています。
ベンダ情報

iPass Inc.
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. コード・インジェクション(CWE-94) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2015-0925
参考情報

  1. JVN : JVNVU#92114748
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2015-0925
  3. US-CERT Vulnerability Note : VU#110652
更新履歴

  • [2015年01月23日]
      掲載
    [2015年01月27日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2015-0925) を追加