【活用ガイド】

JVNDB-2013-002182

Microsoft リモートデスクトップ接続クライアントにおける任意のコードを実行される脆弱性

概要

Microsoft リモートデスクトップ接続クライアントの mstscax.dll 内の Remote Desktop ActiveX コントロールは、メモリ内のオブジェクトを適切に処理しないため、任意のコードを実行される脆弱性が存在します。

マイクロソフトセキュリティ情報には、この脆弱性は「RDP ActiveX コントロールにてリモートでコードが実行される脆弱性」と記載されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 9.3 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • リモート デスクトップ接続 6.1 クライアント
  • リモート デスクトップ接続 7.0 クライアント
  • Microsoft Windows 7 (x32) SP1 以前
  • Microsoft Windows 7 (x64) SP1 以前
  • Microsoft Windows Server 2003 SP2
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 (x86) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 (itanium) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 (x64) SP2
  • Microsoft Windows Server 2008 r2(itanium) SP1 以前
  • Microsoft Windows Server 2008 r2(x64) SP1 以前
  • Microsoft Windows Vista SP2
  • Microsoft Windows Vista (x64) SP2
  • Microsoft Windows XP sp3 SP3
  • Microsoft Windows XP (x64) SP2


Microsoft Windows Server 2003 for Itanium-based Systems SP2 上で稼働するリモート デスクトップ接続 6.1 クライアントは、本脆弱性の影響を受けません。
想定される影響

下記の影響を受ける可能性があります。

(1) 第三者により、削除されたオブジェクトへのアクセスを誘発する Web ページを介して、任意のコードを実行される。
(2) リモート RDP サーバにより、任意のコードを実行される。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト
  • Microsoft Security Bulletin : MS13-029
  • マイクロソフト セキュリティ情報 : MS13-029
富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA13-100A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. コード・インジェクション(CWE-94) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2013-1296
参考情報

  1. JVN : JVNTA13-100A
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2013-1296
  3. JPCERT 注意喚起 : JPCERT-AT-2013-0019
  4. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて(MS13-028,029,030,031,032,033,034,035,036)(2013年04月10日)
  5. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA13-100A
更新履歴

  • [2013年04月11日]
      掲載
    [2013年04月16日]
      ベンダ情報:富士通 (TA13-100A) を追加