【活用ガイド】

JVNDB-2010-001156

Internet Explorer において VBScript および Windows Help を使用する際に任意のコードが実行される脆弱性

概要

Microsoft Internet Explorer において VBScript および Windows Help を使用する際に、任意のコードが実行される脆弱性が存在します。

Microsoft Internet Explorer は、VBScript や JavaScript 等のスクリプト言語に対応しています。MsgBox 機能等の VBScript コマンドでは、ヘルプファイルを指定することができます。 細工された HTML 文書(ウェブページ、HTML メール、メールに添付されたファイル等)を閲覧し、 [F1] キーを押すことで、任意のコードを実行される可能性があります。

なお、本脆弱性に対する攻撃コードが公開されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.6 (危険) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Internet Explorer
  • Microsoft Windows 2000
  • Microsoft Windows Server 2003
  • Microsoft Windows Server 2003 (itanium) 
  • Microsoft Windows Server 2003 (x64) 
  • Microsoft Windows XP sp3 
  • Microsoft Windows XP (x64) 

想定される影響

遠隔の第三者によって、アプリケーションを使用しているユーザの権限で任意のコードを実行される可能性があります。
対策

ベンダより正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

マイクロソフト 富士通
  • 富士通 セキュリティ情報 : TA10-103A
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. コード・インジェクション(CWE-94) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2010-0483
参考情報

  1. JVN : JVNVU#612021
  2. JVN : JVNTA10-103A
  3. JVN Status Tracking Notes : JVNTR-2010-08
  4. JVN Status Tracking Notes : JVNTR-2010-11
  5. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2010-0483
  6. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2010-0008
  7. 警察庁 @police : マイクロソフト社のセキュリティ修正プログラムについて (MS10-019,020,021,022,023,024,025,026,027,028,029)
  8. US-CERT Cyber Security Alerts : SA10-103A
  9. US-CERT Vulnerability Note : VU#612021
  10. US-CERT Technical Cyber Security Alert : TA10-103A
  11. Secunia Advisory : SA38727
  12. SecurityFocus : 38463
  13. ISS X-Force Database : 56558
  14. SecurityTracker : 1023668
  15. VUPEN Security : VUPEN/ADV-2010-0485
  16. OPEN SOURCE VULNERABILITY DATABASE (OSVDB) : 62632
更新履歴

  • [2010年03月17日]
      掲載
    [2010年05月12日]
      対策:対策方法の記述を更新
      ベンダ情報:マイクロソフト (MS10-022) を追加