【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-000110

Malionの端末エージェント(Windows)における複数の脆弱性

概要

株式会社インターコムが提供するMaLionの端末エージェント(Windows)には、次の複数の脆弱性が存在します。
  • インストール時の不適切なファイルアクセス権設定(CWE-276)- CVE-2025-59485
  • HTTPヘッダ処理におけるスタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)- CVE-2025-62691
  • Content-Length処理におけるヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122)- CVE-2025-64693

CVE-2025-59485
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 ルスラン サイフィエフ 氏

CVE-2025-62691、CVE-2025-64693
この脆弱性情報は、下記の方がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 デニス ファウストヴ 氏、ルスラン サイフィエフ 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 9.3 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-62691の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8(緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 不要
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : 高
  • 完全性への影響 : 高
  • 可用性への影響 : 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 9.3 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-64693の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.3(注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ローカル
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : なし
  • 完全性への影響 : 低
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 4.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ローカル
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): 低
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-59485の評価になります。
影響を受けるシステム


株式会社インターコム
  • MaLion Ver.5.3.4より前のバージョンの端末エージェント(Windows)(CVE-2025-59485)
  • MaLion Ver.7.1.1.9より前のバージョンの端末エージェント(Windows)(CVE-2025-62691、CVE-2025-64693)
  • MaLionCloud Ver.7.2.0.1より前のバージョンの端末エージェント(Windows)(CVE-2025-62691、CVE-2025-64693)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 任意のファイルを特定のフォルダに配置される。配置されたファイルが細工されたDLLファイルの場合、結果としてSYSTEM権限で任意のコードを実行される(CVE-2025-59485)
  • 遠隔の第三者によって細工されたリクエストを送信された場合、SYSTEM権限で任意のコードを実行される(CVE-2025-62691、CVE-2025-64693)
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
各脆弱性は次のバージョンで修正されています。
CVE-2025-59485
  • MaLion Ver.5.3.4およびそれ以降のバージョンの端末エージェント(Windows)

CVE-2025-62691、CVE-2025-64693
  • MaLion Ver.7.1.1.9およびそれ以降のバージョンの端末エージェント(Windows)
  • MaLionCloud Ver.7.2.0.1およびそれ以降のバージョンの端末エージェント(Windows)
ベンダ情報

株式会社インターコム
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-59485
  2. CVE-2025-62691
  3. CVE-2025-64693
参考情報

  1. JVN : JVN#76298784
更新履歴

  • [2025年11月25日]
      掲載