【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-000104

GNU Libmicrohttpdにおける複数の脆弱性

概要

GNU Projectが提供するGNU Libmicrohttpdには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • NULLポインタ参照(CWE-476)- CVE-2025-59777
  • ヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122)- CVE-2025-62689

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:三井物産セキュアディレクション株式会社 安松達彦 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 8.7 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): なし
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-59777の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5(重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 不要
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : なし
  • 完全性への影響 : なし
  • 可用性への影響 : 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 8.7 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): なし
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-62689の評価になります。
影響を受けるシステム


GNU Project
  • GNU Libmicrohttpd v1.0.2 およびそれ以前

本脆弱性は、広く利用されているlibmicrohttpd.soではなく、--enable-experimentalオプションを有効にしてビルドした際に生成されるlibmicrohttpd_ws.soに存在します。

なお、libmicrohttpdのGitリポジトリのmasterブランチにおいて、v1.0.2タグより後のcommit: ff13abcコミットまでのソースコードには本脆弱性が残存していることに留意してください。
想定される影響

不正に細工されたパケットを送信されることににより、当該システムがサービス運用妨害(DoS)状態にされる可能性があります。
対策

[libmicrohttpd_ws.soの利用を停止する]
libmicrohttpd_ws.soは実験的に導入されたライブラリのため、利用している場合は利用を停止してください。
ベンダ情報

GNU Project
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [IPA評価]
  2. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-59777
  2. CVE-2025-62689
参考情報

  1. JVN : JVN#76719218
更新履歴

  • [2025年11月10日]
     掲載