【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-000041

エレコム製無線LANルータにおける複数の脆弱性

概要

エレコム株式会社が提供する無線LANルータには、次の複数の脆弱性が存在します。

  • アップロードファイルの検証不備(CWE-434)- CVE-2025-36519
  • 接続確認画面におけるOSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2025-41427
  • Web管理画面における格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)- CVE-2025-43877
  • telnet機能におけるOSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2025-43879
  • miniigd SOAPサービスにおけるOSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2025-48890

CVE-2025-36519
この脆弱性情報は、下記の方がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:Tien Phan 氏

CVE-2025-41427
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:IssueHunt株式会社 湯澤 凱貴 氏

CVE-2025-43877
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:NECフィールディング株式会社 河内 愛実 氏、日本電気株式会社 外山 拓 氏

CVE-2025-43879、CVE-2025-48890
この脆弱性情報は、下記の方がJPCERT/CCに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社ゼロゼロワン 早川 宙也 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 9.3 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-43879の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : なし
  • 完全性への影響 : 低
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): 低
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-36519の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8(重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : 高
  • 完全性への影響 : 高
  • 可用性への影響 : 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 8.7 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-41427の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.4(警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 低
  • 利用者の関与 : 必要
  • 影響の想定範囲 : 変更あり
  • 機密性への影響 : 低
  • 完全性への影響 : 低
  • 可用性への影響 : なし
CVSS v4 による深刻度
基本値: 4.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 低
  • 利用者の関与 (UI): 能動
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): なし
  • 完全性の影響 (VI): なし
  • 可用性への影響 (VA): なし
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): 低
  • 完全性への影響 (SI): 低
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-43877の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8(緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分 : ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ : 低
  • 攻撃に必要な特権レベル : 不要
  • 利用者の関与 : 不要
  • 影響の想定範囲 : 変更なし
  • 機密性への影響 : 高
  • 完全性への影響 : 高
  • 可用性への影響 : 高
CVSS v4 による深刻度
基本値: 9.3 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分 (AV): ネットワーク
  • 攻撃の複雑さ (AC): 低
  • 攻撃要件 (AT): なし
  • 攻撃に必要な特権レベル (PR): 不要
  • 利用者の関与 (UI): なし
  • 脆弱なシステムへの影響
  • 機密性の影響 (VC): 高
  • 完全性の影響 (VI): 高
  • 可用性への影響 (VA): 高
  • 後続システムへの影響
  • 機密性への影響 (SC): なし
  • 完全性への影響 (SI): なし
  • 可用性への影響 (SA): なし
※上記は、CVE-2025-48890の評価になります。
影響を受けるシステム


エレコム株式会社
  • WRC-1167GHBK2-S すべてのバージョン(CVE-2025-43877)
  • WRC-1167GST2 ファームウェア v1.34およびそれ以前のバージョン(CVE-2025-36519)
  • WRC-2533GST2 ファームウェア v1.31およびそれ以前のバージョン(CVE-2025-36519)
  • WRC-X3000GS ファームウェア v1.0.34およびそれ以前のバージョン(CVE-2025-41427)
  • WRC-X3000GSA ファームウェア v1.0.34およびそれ以前のバージョン(CVE-2025-41427)
  • WRC-X3000GSN ファームウェア v1.0.9およびそれ以前のバージョン(CVE-2025-41427)
  • WRH-733GBK ファームウェア すべてのバージョン(CVE-2025-43879、CVE-2025-48890)
  • WRH-733GWH ファームウェア すべてのバージョン(CVE-2025-43879、CVE-2025-48890)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 当該製品にログイン可能な攻撃者によって特別に細工されたファイルをアップロードされた場合、任意のコードを実行される(CVE-2025-36519)
  • 当該製品にログインしたユーザによって細工されたリクエストを送信された場合、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2025-41427)
  • 当該製品のWeb管理画面にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される(CVE-2025-43877)
  • 当該製品に細工されたリクエストを送信された場合、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2025-43879、CVE-2025-48890)
対策

CVE-2025-36519、CVE-2025-41427
[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。

CVE-2025-43877
[現行製品の利用を停止し、後継製品に乗り換える]
開発者によると、当該製品はすでにサポートが終了しているとのことです。後継製品への乗り換え等を検討してください。
後継製品への乗り換えまでの間、次のワークアラウンドを適用することで、本脆弱性の影響を軽減することができます。
  • Web管理画面のログインパスワードを変更する
  • Web管理画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
  • Web管理画面での操作終了後は、ウェブブラウザを終了する
  • ウェブブラウザに保存されたWeb管理画面のログインパスワードを削除する
CVE-2025-43879、CVE-2025-48890
[現行製品の利用を停止し、後継製品に乗り換える]
開発者によると、当該製品はすでにサポートが終了しているとのことです。後継製品への乗り換え等を検討してください。
ベンダ情報

エレコム株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-36519
  2. CVE-2025-41427
  3. CVE-2025-43877
  4. CVE-2025-43879
  5. CVE-2025-48890
参考情報

  1. JVN : JVN#39435597
更新履歴

  • [2025年06月24日]
     掲載