【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-000002

NEC Atermシリーズにおける複数の脆弱性(NV25-003)

概要

日本電気株式会社が提供するAtermシリーズには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • 格納型クロスサイトスクリプティング(CWE-79)- CVE-2025-0354
  • 重要な機能に対する認証の欠如(CWE-306)- CVE-2025-0355
  • OSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2025-0356

CVE-2025-0354、CVE-2025-0355
これらの脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:横浜国立大学 佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏

CVE-2025-0356
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:NTTセキュリティホールディングス株式会社 梶原 翔 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2025-0355の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2025-0356の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2025-0354の評価になります。
影響を受けるシステム


日本電気
  • Aterm GB1200PE ファームウェア Ver.1.3.0より前のバージョン(CVE-2025-0355)
  • Aterm WF1200CR ファームウェア Ver.1.6.0より前のバージョン(CVE-2025-0355)
  • Aterm WG1200CR ファームウェア Ver.1.5.0より前のバージョン(CVE-2025-0355)
  • Aterm WG2600HM4 ファームウェア Ver.1.4.2より前のバージョン(CVE-2025-0354、CVE-2025-0355)
  • Aterm WG2600HP4 ファームウェア Ver.1.4.2より前のバージョン(CVE-2025-0354、CVE-2025-0355)
  • Aterm WG2600HS ファームウェア Ver.1.7.2より前のバージョン(CVE-2025-0354、CVE-2025-0355)
  • Aterm WG2600HS2 ファームウェア Ver.1.3.2より前のバージョン(CVE-2025-0354、CVE-2025-0355)
  • Aterm WX1500HP ファームウェア Ver.1.4.2より前のバージョン(CVE-2025-0356)
  • Aterm WX3000HP ファームウェア Ver.2.4.2より前のバージョン(CVE-2025-0354、CVE-2025-0355)
  • Aterm WX3600HP ファームウェア Ver.1.5.3より前のバージョン(CVE-2025-0356)
  • Aterm WX4200D5 ファームウェア Ver.1.2.4より前のバージョン(CVE-2025-0354、CVE-2025-0355)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 当該製品にログインしたユーザが細工した入力を行った場合、当該製品の管理画面にアクセスした他ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2025-0354)
  • 当該製品にアクセス可能な第三者によって、Wi-Fiパスワードを窃取される(CVE-2025-0355)
  • 当該製品にログインしたユーザによって細工されたリクエストを送信された場合、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2025-0356)
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。

[ワークアラウンドを実施する]
開発者は、ファームウェアを更新できない場合、ワークアラウンドの適用を推奨しています。

[現行製品の利用を停止し、後続製品に乗り換える]
開発者によると、一部製品はすでにサポートが終了しているとのことです。後続製品への乗り換え等を検討してください。

詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

日本電気
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  2. その他(CWE-Other) [IPA評価]
  3. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-0354
  2. CVE-2025-0355
  3. CVE-2025-0356
参考情報

  1. JVN : JVN#65447879
更新履歴

  • [2025年02月14日]
      掲載