【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2024-000128

シャープ製ルータ製品における複数の脆弱性

概要

シャープ株式会社が提供する複数のルータ製品には、次の複数の脆弱性が存在します。
  • 非公開のデバッグ機能が有効となっている問題(CWE-489) - CVE-2024-46873
  • ホスト名設定画面におけるOSコマンドインジェクション(CWE-78) - CVE-2024-45721
  • 設定リストア機能におけるOSコマンドインジェクション(CWE-78) - CVE-2024-54082
  • 設定バックアップ機能における認証不備(CWE-497) - CVE-2024-52321
  • 非公開のデバッグ機能におけるバッファオーバーフロー(CWE-120) - CVE-2024-47864


この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社ラック 今井志有人 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-46873の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-45721の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-54082の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.9 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2024-52321の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 低
※上記は、CVE-2024-47864の評価になります。
影響を受けるシステム


シャープ株式会社
  • home 5G HR02 バージョンS5.82.00およびそれ以前(CVE-2024-45721、CVE-2024-46873、CVE-2024-47864、CVE-2024-52321、CVE-2024-54082)
  • PocketWifi 809SH バージョン01.00.B9およびそれ以前(CVE-2024-46873、CVE-2024-52321)
  • Speed Wi-Fi NEXT W07 バージョン02.00.48およびそれ以前(CVE-2024-46873、CVE-2024-52321)
  • Wi-Fi STATION SH-05L バージョン01.00.C0およびそれ以前(CVE-2024-46873、CVE-2024-52321)
  • Wi-Fi STATION SH-52B バージョンS3.87.11およびそれ以前(CVE-2024-45721、CVE-2024-46873、CVE-2024-47864、CVE-2024-52321)
  • Wi-Fi STATION SH-54C バージョンS6.60.00およびそれ以前(CVE-2024-45721、CVE-2024-46873、CVE-2024-47864、CVE-2024-52321、CVE-2024-54082)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • root権限で任意のOSコマンドを実行される(CVE-2024-45721、CVE-2024-46873、CVE-2024-54082)
  • Web管理画面へのアクセスができなくなる(CVE-2024-47864)
  • 機微な情報を含むバックアップファイルを取得される(CVE-2024-52321)
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
ベンダ情報

KDDI シャープ株式会社 ソフトバンク株式会社 株式会社NTTドコモ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
  2. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-46873
  2. CVE-2024-45721
  3. CVE-2024-54082
  4. CVE-2024-52321
  5. CVE-2024-47864
参考情報

  1. JVN : JVN#61635834
更新履歴

  • [2024年12月16日]
     掲載