【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2024-000075

ORCにおけるスタックベースのバッファオーバーフローの脆弱性

概要

GStreamerが提供するORCは、通常、GStreamerのプラグイン開発に利用されます。ORCのorcparse.cに、スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)の脆弱性が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:NTTセキュリティホールディングス株式会社 川古谷 裕平 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.0 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


GStreamer
  • ORC 0.4.39より前のバージョン

想定される影響

ORCコンパイラを利用して開発を行う際に細工されたファイルを処理した場合、ビルド環境で任意のコードが実行される可能性があります。これにより、開発用のマシンまたはCIビルド環境が侵害される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ソフトウェアを最新版にアップデートしてください。
ベンダ情報

GStreamer
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. バッファエラー(CWE-119) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-40897
参考情報

  1. JVN : JVN#02030803
更新履歴

  • [2024年07月26日]
      掲載