【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-000059

因幡電機産業製 Wi-Fi AP UNIT における複数の脆弱性

概要

因幡電機産業株式会社が提供する Wi-Fi AP UNIT には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • 重要な機能に対する認証の欠如 (CWE-306) - CVE-2023-31196
  • OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2023-31198
  • OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2023-28392


この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社ラック 飯田 雅裕 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2023-31198の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-31196の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2023-28392の評価になります。
影響を受けるシステム


因幡電機産業株式会社
  • AC-PD-WAPU v1.05_B04 およびそれ以前のバージョン
  • AC-PD-WAPU-P v1.05_B04P およびそれ以前のバージョン
  • AC-PD-WAPUM v1.05_B04 およびそれ以前のバージョン
  • AC-PD-WAPUM-P v1.05_B04P およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPU-300 v1.00_B07 およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPU-300-P v1.00_B08P およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPUM-300 v1.00_B07 およびそれ以前のバージョン
  • AC-WAPUM-300-P v1.00_B08P およびそれ以前のバージョン

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 遠隔の第三者によって、当該製品の機密情報が窃取される - CVE-2023-31196
  • 当該製品の認証情報を取得した第三者によって、細工されたリクエストを送られ、任意の OS コマンドを実行される - CVE-2023-31198
  • 当該製品にログイン可能な第三者によって、ウェブブラウザから任意の OS コマンドを実行される - CVE-2023-28392

対策

[ワークアラウンドを実施する]
開発者によると、当該製品はすでにサポートを終了しているとのことです。
開発者は、下記の回避・軽減策を提供しています。
  • 初期設定値の変更
    • IP アドレスを変更する

  • 機器動作設定の変更
    • WAN/Wireless からのアクセスを禁止する(本体正面 LAN 接続のみ許可)

  • 接続フィルタリング機能の変更
    • Wireless 接続を許可する端末の MAC アドレスを入力する
    • VPN や IP フィルターなどによる接続端末の制限を行う

  • 使用上の注意喚起
    • ネットワーク上位にファイヤウォールを設置する
    • 設定画面にログインしている間、他のウェブサイトにアクセスしない
    • 設定画面での操作終了後は、ウェブブラウザを終了する
    • ウェブブラウザに保存された設定画面のパスワードを削除する

ベンダ情報

因幡電機産業株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. 不適切な認証(CWE-287) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-31196
  2. CVE-2023-31198
  3. CVE-2023-28392
参考情報

  1. JVN : JVN#28412757
  2. JVN : JVNVU#98968780
更新履歴

  • [2023年06月09日]
      掲載
  • [2023年06月14日]
      CVSS による深刻度:内容を更新