【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-000051

ティアンドデイ製およびエスペックミック製データロガーにおける複数の脆弱性

概要

株式会社ティアンドデイおよびエスペックミック株式会社が提供するデータロガーには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • サーバセキュリティのクライアント側での実施 (CWE-602) - CVE-2023-22654
  • 不適切な認証 (CWE-287) - CVE-2023-27388
  • 重要な機能に対する認証の欠如 (CWE-306) - CVE-2023-23545
  • クロスサイトリクエストフォージェリ (CWE-352) - CVE-2023-27387

CVE-2023-22654
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 乃万誉也 氏、稲澤朋也 氏、森井裕大 氏、櫛引淳之介 氏、佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏

CVE-2023-27388
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 稲澤朋也 氏、乃万誉也 氏、森井裕大 氏、櫛引淳之介 氏、佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏

CVE-2023-23545
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 森井裕大 氏、乃万誉也 氏、稲澤朋也 氏、櫛引淳之介 氏、佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏

CVE-2023-27387
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 櫛引淳之介 氏、乃万誉也 氏、稲澤朋也 氏、森井裕大 氏、佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 7.5 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2023-27388の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.1 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-22654の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-23545の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2023-27387の評価になります。
影響を受けるシステム


エスペックミック株式会社
  • RS-12N すべてのファームウェアバージョン
  • RT-12N すべてのファームウェアバージョン
  • RT-22BN すべてのファームウェアバージョン
  • TEU-12N すべてのファームウェアバージョン
株式会社ティアンドデイ
  • RTR-5W すべてのファームウェアバージョン
  • TR-71W すべてのファームウェアバージョン
  • TR-72W すべてのファームウェアバージョン
  • WDR-3 すべてのファームウェアバージョン
  • WDR-7 すべてのファームウェアバージョン
  • WS-2 すべてのファームウェアバージョン

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 当該製品にログインした状態のユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2023-22654
  • 当該製品にアクセス可能な攻撃者によって、当該製品に正規ユーザとしてログインされる - CVE-2023-27388
  • 当該製品にアクセス可能な攻撃者によって、認証無しで設定を改ざんされる - CVE-2023-23545
  • 当該製品にログインした状態のユーザが、細工されたページにアクセスした場合、意図しない操作をさせられる - CVE-2023-27387
対策

[製品の使用を停止する]
当該製品は 2014年 に販売を終了しています。恒久的な対策として、製品の使用停止を推奨します。
なお、当該製品の使用停止までの間は、以下のワークアラウンドを実施することを推奨します。
  • ネットワークアクセスを信頼できる閉域網で構成する
  • 上位ネットワーク機器による IP アドレス制限などを用いて、利用端末を固定する
  • 上位ネットワーク機器にて WAF を導入し、攻撃をフィルタする

また、開発者からは本脆弱性対応とは別に、次の製品に対するセキュリティ機能を向上させたアップデートが提供されています。
  • 株式会社ティアンドデイ提供製品
    • TR-71W/72W
  • エスペックミック株式会社提供製品
    • RT-12N/RS-12N

詳細は、開発者が提供する情報を確認してください。
ベンダ情報

エスペックミック株式会社 株式会社ティアンドデイ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な認証(CWE-287) [IPA評価]
  2. クロスサイトリクエストフォージェリ(CWE-352) [IPA評価]
  3. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-23545
  2. CVE-2023-22654
  3. CVE-2023-27387
  4. CVE-2023-27388
参考情報

  1. JVN : JVN#14778242
更新履歴

  • [2023年05月19日]
      掲載