【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-000030

HAProxy における HTTP リクエストスマグリングの脆弱性

概要

HAProxy Technologies が提供する HAProxy の HTTP/3 の実装には、不正な形式の HTTP ヘッダフィールド名をブロックできない問題があり、この不正なヘッダを誤って処理してしまうサーバの前に当該製品がデプロイされた場合、HTTP リクエストスマグリング (CWE-444) 攻撃に悪用される可能性があります。

この脆弱性情報は、下記の方が製品開発者に直接報告し、製品開発者との調整を経て、製品利用者への周知を目的に JVN での公表に至りました。
報告者: 株式会社FFRIセキュリティ 茂木裕貴 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.6 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


HAProxy Technologies
  • HAProxy バージョン 2.7.0
  • HAProxy バージョン 2.6.1 から 2.6.7

想定される影響

遠隔の第三者によって、正規ユーザのリクエストが改ざんされ、結果として、機微な情報が窃取されたり、サービス運用妨害 (DoS) 攻撃を受けたりする可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
本脆弱性は次のバージョンで修正されているとのことです。

  • HAProxy バージョン 2.7.1

  • HAProxy バージョン 2.6.8

ベンダ情報

HAProxy Technologies
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-25950
参考情報

  1. JVN : JVN#38170084
更新履歴

  • [2023年03月31日]
      掲載