【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2023-000002

デジタルアーツ製 m-FILTER における認証不備の脆弱性

概要

デジタルアーツ株式会社が提供する m-FILTER は、メールセキュリティ製品です。
m-FILTER には、特定の条件下においてメール送信時に認証不備の脆弱性 (CWE-287) があり、第三者によって意図しないメールを送信される問題が存在します。

なお、開発者によると、本脆弱性を悪用した攻撃が既に確認されているとのことです。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


デジタルアーツ株式会社
  • m-FILTER Ver.5.70R01 より前のバージョン (Ver.5系)
  • m-FILTER Ver.4.87R04 より前のバージョン (Ver.4系)

開発者によると、m-FILTER@Cloud も本脆弱性の影響を受けていたとのことです。
想定される影響

本脆弱性を悪用された場合、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 送信元の IP アドレスがブラックリストに登録され、メールを送信できなくなる
  • アーカイブを利用している場合、不正に送信されたメールがアーカイブされ、ディスク使用量を圧迫させられる
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
本脆弱性は、次のバージョンで修正されています。
  • m-FILTER Ver.5.70R01 (Ver.5系)
  • m-FILTER Ver.4.87R04 (Ver.4系)

開発者によると、m-FILTER@Cloud は 2022年 12月 23日のメンテナンスで修正済みとのことです。
ベンダ情報

デジタルアーツ株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な認証(CWE-287) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2023-22278
参考情報

  1. JVN : JVN#55675303
更新履歴

  • [2023年01月06日]
      掲載