JVNDB-2022-002778
|
OpenSSL の X.509 ポリシー制限における二重ロックの問題
|
OpenSSL Project より、OpenSSL Security Advisory [13 December 2022] が公開されました。
OpenSSL には、次の脆弱性が存在します。
深刻度 - 低(Severity: Low)
X.509 証明書に不正なポリシー制限が含まれていて、ポリシー処理が有効な場合、書き込みロックが二重に行われる問題があります。ポリシー処理を有効にするためには、コマンドラインユーティリティに「-policy」引数を渡すか、「X509_VERIFY_PARAM_add0_policy()」または「X509_VERIFY_PARAM_set1_policies()」関数を呼び出すことにより有効になります。なお、OpenSSL Project は公開サーバでポリシー処理を有効にすることは一般的な設定ではないとしています。
|
CVSS v3 による深刻度 基本値: 7.5 (重要) [NVD値]
- 攻撃元区分: ネットワーク
- 攻撃条件の複雑さ: 低
- 攻撃に必要な特権レベル: 不要
- 利用者の関与: 不要
- 影響の想定範囲: 変更なし
- 機密性への影響(C): なし
- 完全性への影響(I): なし
- 可用性への影響(A): 高
|
|
OpenSSL Project
|
OpenSSL 1.1.1および1.0.2は、本脆弱性の影響を受けないとのことです。
|
一部のオペレーティング システム (最も一般的なのは Windows) では、影響を受けるプロセスがハングし、サービス運用妨害(DoS)状態となる可能性があります。
|
[ワークアラウンドを実施する]
開発者によると、本脆弱性の深刻度が低であるため、2022 年 12月 14 日現在、修正は提供されておらず、「commit 7725e7bfe」にて回避策を提示しているとのことです。また、OpenSSL 3.0 系のユーザは、OpenSSL 3.0.8 リリース後にアップデートが必要とのことです。
|
OpenSSL Project
|
- 不適切なロック(CWE-667) [NVD評価]
|
- CVE-2022-3996
|
- JVN : JVNVU#96155097
- National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2022-3996
|
- [2022年12月15日]
掲載
- [2024年05月31日]
CVSS による深刻度:内容を更新
CWE による脆弱性タイプ一覧:内容を更新
|