【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000102

Squirrel.Windows で生成したインストーラにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

Squirrel.Windows は、Windows デスクトップアプリケーションにインストールやアップデート機能を提供するツールセットおよびライブラリです。Squirrel.Windows を使用して生成したインストーラには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

この脆弱性情報は、下記の方が製品開発者に直接報告した後、情報セキュリティ早期警戒
パートナーシップに基づき IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: SOMPOホールディングス株式会社 Koh You Liang 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Squirrel
  • Squirrel.Windows 2.0.1 およびそれ以前のバージョンを使用して生成したインストーラ

想定される影響

インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

2022年12月21日現在、本脆弱性を修正したバージョンは提供されていません。開発者によると、修正バージョンのリリース時期は未定ですが、本脆弱性に対する以下の修正は、2021年6月1日にGitHubプロジェクトのdevelopブランチに取り込まれているとのことです。

developブランチの最新のソースコードから作成された Squirrel.Windows でインストーラを生成してください。
ベンダ情報

Squirrel
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-46330
参考情報

  1. JVN : JVN#29902403
  2. JVN : JVNTA#91240916
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2022-46330
更新履歴

  • [2022年12月21日]
      掲載