【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000079

京セラドキュメントソリューションズ製の複合機およびプリンターの Web インタフェースにおける複数の脆弱性

概要

京セラドキュメントソリューションズ株式会社が提供する複合機およびプリンターの Web インタフェース "Command Center" には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • セッション情報を容易に推測可能な問題 (CWE-287) - CVE-2022-41798
  • 認証欠如 (CWE-425) - CVE-2022-41807
  • 格納型クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2022-41830

これらの脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 佐々木貴之 氏、乃万誉也 氏、吉岡克成 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2022-41798の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2022-41807の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.5 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2022-41830の評価になります。
影響を受けるシステム


京セラドキュメントソリューションズ
  • (複数の製品)

    影響を受ける製品は複数存在します。
想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 隣接するネットワーク上の第三者が推測したセッション情報を使用することによって、正規ユーザになりすましてログインされる - CVE-2022-41798
  • 隣接するネットワーク上の第三者に細工されたリクエストを送信されることによって、認証無しで設定を変更される - CVE-2022-41807
  • 管理者権限でログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2022-41830


対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
詳細は、保守実施店に確認してください。

[ワークアラウンドを実施する]
対策版を適用するまでの間、信頼できない第三者からのアクセスを防ぐために、次のような対応を実施してください。

  • ファイアウォールなどで保護された環境の中で使用する
  • プライベート IP アドレスで使用する
ベンダ情報

京セラドキュメントソリューションズ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  2. 不適切な認証(CWE-287) [IPA評価]
  3. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-41798
  2. CVE-2022-41807
  3. CVE-2022-41830
参考情報

  1. JVN : JVN#46345126
更新履歴

  • [2022年11月01日]
      掲載