【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000073

EC-CUBE における複数の脆弱性

概要

株式会社イーシーキューブが提供する EC-CUBE には、次の複数の脆弱性が存在します。
・ディレクトリトラバーサル (CWE-22) - CVE-2022-40199
・DOM ベースのクロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2022-38975

この脆弱性情報は、次の方が開発者に報告し、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 岩崎 徳明 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 2.7 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.0 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2022-40199の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2022-38975の評価になります。
影響を受けるシステム


株式会社イーシーキューブ
  • EC-CUBE 3.0.0 から 3.0.18-p4 まで (EC-CUBE 3系) (CVE-2022-40199)
  • EC-CUBE 4.0.0 から 4.1.2 まで (EC-CUBE 4系) (CVE-2022-40199, CVE-2022-38975)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・当該製品の管理者権限を取得した攻撃者によって、システムのディレクトリ構成が漏えいする - CVE-2022-40199
・攻撃者が当該製品の管理者を細工したページに誘導し、特定の操作を実行させることにより、管理者のウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される - CVE-2022-38975
対策

[アップデートする]
EC-CUBE 4系向けにアップデートが提供されています。
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
なお、EC-CUBE 3系についてはアップデートは提供されておらず、パッチのみ提供されています。

[パッチを適用する]
EC-CUBE 3系および EC-CUBE 4系向けに修正パッチが提供されています。
詳しくは開発者が提供する情報をご確認ください。
ベンダ情報

株式会社イーシーキューブ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-40199
  2. CVE-2022-38975
参考情報

  1. JVN : JVN#21213852
更新履歴

  • [2022年09月15日]
      掲載
  • [2022年09月20日]
      概要:謝辞の記載を更新