【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000067

リコーカンタンドライバーインストーラセットアップツールにおける DLL 読み込みに関する脆弱性

概要

株式会社リコーが提供するリコーカンタンドライバーインストーラセットアップツールには、DLL を読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定の DLL を読み込んでしまう脆弱性 (CWE-427) が存在します。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: キヤノンITソリューションズ株式会社 長谷川 智久 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


リコー
  • リコーカンタンドライバーインストーラセットアップツール Ver.2.20.3.0 より前のバージョン

想定される影響

セットアップツールを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[最新のセットアップツールを使用する]
開発者が提供する情報をもとに、最新のセットアップツールを使用してください。
なお、本脆弱性の影響を受けるのはセットアップツールの起動時のみです。すでにドライバインストーラのセットアップを完了している場合、再度セットアップツールを実行する必要はありません。
ベンダ情報

リコー
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-36403
参考情報

  1. JVN : JVN#44721267
  2. JVN : JVNTA#91240916
更新履歴

  • [2022年08月29日]
      掲載