【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2022-000039

RevoWorks 製品における不十分な無害化処理の脆弱性

概要

ジェイズ・コミュニケーション株式会社が提供する RevoWorks SCVX、RevoWorks Browser および RevoWorks Desktop は、ウェブブラウザ実行時のドライブ、フォルダ、ファイルおよびレジストリへのアクセスを、ローカル環境とは異なる分離環境で実行する機能を提供します。当該製品のファイル無害化ライブラリまたはファイル無害化オプションを使用することで、インターネット上から分離環境にファイルをダウンロードし、無害化処理を経てローカル環境に保存することが可能です。
無害化処理は当該製品が使用するサードパーティ製コンポーネントで実行されますが、当該コンポーネントは Microsoft Excel 4.0 (XLM) Excel マクロの検出および除去ができません (CWE-791)。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


ジェイズ・コミュニケーション株式会社
  • RevoWorks Browser 2.2.67 およびそれ以前のバージョン (ファイル無害化オプションを利用する場合)
  • RevoWorks Desktop 2.1.84 およびそれ以前のバージョン (ファイル無害化オプションを利用する場合)
  • RevoWorks SCVX ファイル無害化ライブラリ 1.043 およびそれ以前のバージョンを利用する場合

想定される影響

ローカル環境に持ち込んだファイルを開くことで、悪意のあるマクロが実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のバージョンをリリースしています。
  • RevoWorks SCVX ファイル無害化ライブラリ 1.044 およびそれ以降のバージョン
  • RevoWorks Browser 2.2.69 およびそれ以降のバージョン
  • RevoWorks Desktop 2.1.85 およびそれ以降のバージョン
ベンダ情報

ジェイズ・コミュニケーション株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2022-27176
参考情報

  1. JVN : JVN#27256219
更新履歴

  • [2022年05月27日]
      掲載