【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2021-000074

RevoWorks Browser における複数の脆弱性

概要

ジェイズ・コミュニケーション株式会社が提供する RevoWorks Browser は、インターネット分離を実現するための仮想ブラウザです。当該製品はウェブブラウザ実行時のドライブ、フォルダ、ファイルおよびレジストリへのアクセスを、ローカル環境とは異なる分離環境で実行する機能があります。
当該製品には、ローカル環境と分離環境間の権限制御不備に起因した、次の複数の脆弱性が存在します。
・プログラム実行の制御不備 (CWE-114) - CVE-2021-20790
・アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2021-20791

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.6 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2021-20790の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.2 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20791の評価になります。
影響を受けるシステム


ジェイズ・コミュニケーション株式会社
  • RevoWorks Browser 2.1.230 およびそれ以前のバージョン

開発者によると、RevoWorks Browser 2.0.x は本脆弱性の影響を受けないとのことです。
想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、当該製品にアクセス可能なユーザによって、次のような影響を受ける可能性があります。
・分離環境で実行しているウェブブラウザ上で、任意のコマンドやコードを実行される - CVE-2021-20790
・ローカル環境と分離環境間で、本来許可されていないファイル交換を実行されたり、ウェブブラウザの設定を改ざんされたりする - CVE-2021-20791
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した RevoWorks Browser 2.2.50 をリリースしています。
ベンダ情報

ジェイズ・コミュニケーション株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
  2. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-20790
  2. CVE-2021-20791
参考情報

  1. JVN : JVN#81658818
更新履歴

  • [2021年09月10日]
      掲載