【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2021-000030

Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR、Aterm WG2600HS および Aterm WX3000HP における複数の脆弱性

概要

日本電気株式会社が提供する Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR、Aterm WG2600HS および Aterm WX3000HP には、複数の脆弱性が存在します。

Aterm WF1200CR、Aterm WG1200CR および Aterm WG2600HS
・OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20708
・ダウンロードしたファイルの完全性検証不備 (CWE-354) - CVE-2021-20709
Aterm WG2600HS
・クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2021-20710
・OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20711
Aterm WG2600HS および WX3000HP
・アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2021-20712

CVE-2021-20708、CVE-2021-20709
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 塚本 泰三 氏

CVE-2021-20710、CVE-2021-20711
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社サイバーディフェンス研究所 永岡 悟 氏

CVE-2021-20712
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 加藤 吉光 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 8.3 (危険) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
※上記は、CVE-2021-20711の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2021-20708の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2021-20709の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20710の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.0 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20712の評価になります。
影響を受けるシステム


日本電気
  • Aterm WF1200CR ファームウェア Ver1.3.2 およびそれ以前
  • Aterm WG1200CR ファームウェア Ver1.3.3 およびそれ以前
  • Aterm WG2600HS ファームウェア ファームウェア Ver1.5.1 およびそれ以前
  • Aterm WX3000HP ファームウェア Ver1.1.2 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・当該製品の管理ページにログインしている状態で、特定の URL に対して細工されたリクエストを送信することで任意のコマンドを実行される - CVE-2021-20708
・当該製品の管理ページにログインしている状態で、細工された設定ファイルを読み込ませることで任意のコマンドを実行される - CVE-2021-20709
・当該製品にアクセスしたユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2021-20710
・当該製品の管理ページにアクセスした攻撃者によって、任意のコマンドを実行される - CVE-2021-20711
・IPv6 ファイアウォールの機能に不具合があり、LAN 側に接続された機器が WAN などの外部ネットワーク上からアクセスされる - CVE-2021-20712
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとにファームウェアを最新版へアップデートしてください。
ベンダ情報

日本電気
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  3. 不適切な入力確認(CWE-20) [IPA評価]
  4. 不適切なアクセス制御(CWE-284) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2021-20708
  2. CVE-2021-20709
  3. CVE-2021-20710
  4. CVE-2021-20711
  5. CVE-2021-20712
参考情報

  1. JVN : JVN#29739718
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-20708
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-20709
  4. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-20710
  5. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-20711
  6. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2021-20712
更新履歴

  • [2021年04月09日]
      掲載