【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2021-000016

SolarView Compact における複数の脆弱性

概要

株式会社コンテックが提供する SolarView Compact には、次の複数の脆弱性が存在します。
・ディレクトリ情報の露呈による情報漏えい (CWE-548) - CVE-2021-20656
・アクセス制限不備 (CWE-284) - CVE-2021-20657
・OS コマンドインジェクション (CWE-78) - CVE-2021-20658
・任意のファイルのアップロード (CWE-434) - CVE-2021-20659
・クロスサイトスクリプティング (CWE-79) - CVE-2021-20660
・ディレクトリトラバーサル (CWE-23) - CVE-2021-20661
・重要な機能に対する認証の欠如 (CWE-306) - CVE-2021-20662
・既知の脆弱性を持つコンポーネントの使用 (CWE-1035) - CVE-2011-0762, CVE-2011-4362, CVE-2013-4508, CVE-2013-4559, CVE-2013-4560, CVE-2014-2323, CVE-2014-2324
SolarView Compact では既知の脆弱性を含む旧バージョンの vsftpd と lighttpd が使用されています。

CVE-2021-20656
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 岡田晃市郎 氏、吉岡克成 氏

CVE-2021-20657, CVE-2021-20658
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏

CVE-2021-20659, CVE-2021-20660, CVE-2021-20661, CVE-2021-20662
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 岡田晃市郎 氏、佐々木貴之 氏、吉岡克成 氏

CVE-2011-0762, CVE-2011-4362, CVE-2013-4508, CVE-2013-4559, CVE-2013-4560, CVE-2014-2323, CVE-2014-2324 の脆弱性が当該製品に存在することを下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 横浜国立大学 岡田晃市郎 氏、吉岡克成 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2021-20658の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.5 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.7 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20656の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.6 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20657の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2021-20659の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20660の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
※上記は、CVE-2021-20661の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.3 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.3 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2021-20662の評価になります。
影響を受けるシステム


株式会社コンテック
  • SolarView Compact SV-CPT-MC310 Ver.6.50 より前のバージョン

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・当該製品にログイン可能な第三者に、ディレクトリやファイルの構成といったシステムの内部情報が漏えいする - CVE-2021-20656
・当該製品にログイン可能な第三者によって、本来アクセスできない設定情報の閲覧や、変更などが行われる。また、管理者権限で当該製品にログインされ、任意の操作を実行される - CVE-2021-20657
・第三者によって、Web サーバの権限で任意の OS コマンドを実行される。また、管理者権限で当該製品にログインされ、任意の操作を実行される - CVE-2021-20658
・当該製品にログイン可能な第三者によって、任意のファイルをアップロードされる。ファイルが PHP スクリプトの場合、任意のコードを実行される - CVE-2021-20659
・当該製品にログインした状態のユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2021-20660
・当該製品にログイン可能な第三者によって、サーバ内の任意のファイルやディレクトリを削除される - CVE-2021-20661
・当該製品にログイン可能な第三者によって、本来変更できないはずの設定情報が変更される - CVE-2021-20662
・既知の脆弱性を悪用し、当該製品を攻撃される - CVE-2011-0762, CVE-2011-4362, CVE-2013-4508, CVE-2013-4559, CVE-2013-4560, CVE-2014-2323, CVE-2014-2324
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した次のファームウェアをリリースしています。
  • SolarView Compact
    • SV-CPT-MC310 Ver.6.50

ベンダ情報

株式会社コンテック
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  3. 情報漏えい(CWE-200) [IPA評価]
  4. 認可・権限・アクセス制御(CWE-264) [IPA評価]
  5. その他(CWE-Other) [IPA評価]
  6. パス・トラバーサル(CWE-22) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2011-0762
  2. CVE-2011-4362
  3. CVE-2013-4508
  4. CVE-2013-4559
  5. CVE-2013-4560
  6. CVE-2014-2323
  7. CVE-2014-2324
  8. CVE-2021-20656
  9. CVE-2021-20657
  10. CVE-2021-20658
  11. CVE-2021-20659
  12. CVE-2021-20660
  13. CVE-2021-20661
  14. CVE-2021-20662
参考情報

  1. JVN : JVN#37417423
更新履歴

  • [2021年02月19日]
      掲載
  • [2021年02月25日]
      想定される影響:内容を更新