【活用ガイド】

JVNDB-2020-004602

Apache Tomcat に安全でないデシリアライゼーションの問題

概要

The Apache Software Foundation から、Apache Tomcat の脆弱性に対するアップデートが公開されました。

* 信頼できないデータのデシリアライズ (CWE-502) - CVE-2020-9484
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.0 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 4.4 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


Apache Software Foundation
  • Apache Tomcat 10.0.0-M1 から 10.0.0-M4 まで
  • Apache Tomcat 9.0.0.M1 から 9.0.34 まで
  • Apache Tomcat 8.5.0 から 8.5.54 まで
  • Apache Tomcat 7.0.0 から 7.0.103 まで まで

想定される影響

デシリアライズ対象データの検証が適切に行われていないことに起因して、遠隔の第三者により任意のバイトコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、使用しているバージョンの最新版にアップデートしてください。
開発者は、本脆弱性を修正した以下のバージョンをリリースしています。

* Apache Tomcat 10.0.0-M5
* Apache Tomcat 9.0.35
* Apache Tomcat 8.5.55
* Apache Tomcat 7.0.104

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

* PersistenceManager において sessionAttributeValueClassNameFilter の値を適切に設定し、アプリケーションが提供する attribute だけがシリアライズおよびデシリアライズされるようにする
ベンダ情報

Apache Software Foundation 日本電気
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 信頼できないデータのデシリアライゼーション(CWE-502) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-9484
参考情報

  1. JVN : JVNVU#98086086
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-9484
更新履歴

  • [2020年05月22日]
      掲載
  • [2021年08月10日]
      ベンダ情報:日本電気 (Apache Tomcatにリモートコード実行可能性の脆弱性) を追加