【活用ガイド】

JVNDB-2020-002746

Adobe Type Manager Library におけるリモートコード実行の脆弱性

概要

Windows Adobe Type Manager Library には、Adobe Type 1 フォント形式を不適切に処理することによるリモートコード実行の脆弱性が存在します。マイクロソフトによると既に本脆弱性を悪用した攻撃を確認しているとのことです。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.6 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
CVSS v2 による深刻度
基本値: 10.0 (危険) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 全面的
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): 全面的
影響を受けるシステム


マイクロソフト
  • Microsoft Windows 10
  • Microsoft Windows 7
  • Microsoft Windows 8.1
  • Microsoft Windows RT 8.1
  • Microsoft Windows Server 2008
  • Microsoft Windows Server 2012
  • Microsoft Windows Server 2016
  • Microsoft Windows Server 2019

詳細は、開発者が提供する情報をご確認ください。
想定される影響

攻撃者が、悪意のあるドキュメントをユーザに開かせたり、Windows エクスプローラーのプレビューウィンドウで表示させたりすることで、任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
2020年4月14日、開発者から本脆弱性に対処したアップデートが公開されました。開発者が提供する情報をもとにアップデートを実施してください。

[ワークアラウンドを実施する]
次のワークアラウンドを実施することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。

* Windows エクスプローラーのプレビュー ウィンドウと詳細ウィンドウを無効にする
* WebClient サービスを無効にする
* ATMFD.DLL の名前を変更する
ベンダ情報

マイクロソフト
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-1020
参考情報

  1. JVN : JVNVU#95854306
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-1020
  3. JPCERT 緊急報告 : JPCERT-AT-2020-0015
  4. US-CERT Vulnerability Note : VU#354840
更新履歴

  • [2020年03月25日]
      掲載
  • [2020年06月01日]
      参考情報:Common Vulnerabilities and Exposures (CVE) (CVE-2020-1020) を追加
      対策:内容を更新