【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2020-000064

ウイルスバスター クラウド (Windows版) に実装された Active Update 機能における複数の脆弱性

概要

トレンドマイクロ株式会社が提供するウイルスバスター クラウド (Windows版) に実装された Active Update 機能には、次の複数の脆弱性が存在します。
・アップデートファイルの検証不備 (CWE-494) - CVE-2020-15604
・アップデートサーバとの間の通信におけるサーバ証明書の検証不備 (CWE-295) - CVE-2020-24560

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 株式会社イエラエセキュリティ 三村 聡志 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.9 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2020-15604の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.9 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 5.4 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 全面的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2020-24560の評価になります。

CVE-2020-15604 および CVE-2020-24560 の CVSS 評価では、無線 LAN のアクセスポイントを設置した第三者によって、中間者攻撃 (man-in-the-middle attack) が行われることを想定しています。
影響を受けるシステム


トレンドマイクロ
  • ウイルスバスター クラウド (Windows版) バージョン 15 およびそれ以前

なお開発者によると、Active Update 機能を実装している他の製品については対策がされているため、本脆弱性の影響は受けないとのことです。
想定される影響

細工されたアップデートファイルをダウンロードすることで、SYSTEM 権限で任意のコードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、該当する製品を最新版にアップデートしてください。

開発者によると、ウイルスバスター クラウド (Windows版) のバージョン 16 以降では本脆弱性の対策が行われているとのことです。
また開発者は、サポートが終了したバージョンを使用しているユーザに向けて、最新版へのバージョンアップを推奨しています。
ベンダ情報

トレンドマイクロ
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-15604
  2. CVE-2020-24560
参考情報

  1. JVN : JVN#60093979
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-15604
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-24560
更新履歴

  • [2020年9月23日]
      掲載