【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2020-000063

AirStation WHR-G54S における複数の脆弱性

概要

株式会社バッファローが提供する WHR-G54S は無線 LAN ルータです。当該製品には、次の複数の脆弱性が存在します。
・ディレクトリトラバーサル - CVE-2020-5605
・クロスサイトスクリプティング - CVE-2020-5606

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: RyotaK 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 4.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.7 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2020-5605の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2020-5606の評価になります。
影響を受けるシステム


バッファロー
  • airstation whr-g54s ファームウェア 1.43 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
・当該製品にログインした攻撃者により、設定値などの機微な情報に不正にアクセスされる - CVE-2020-5605
・当該製品のログインしたユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトが実行される - CVE-2020-5606
対策

[ワークアラウンドを実施する]
以下の回避策を適用することで、本脆弱性の影響を軽減することが可能です。
・WEB 設定画面を使用しないときはログオフする
なお、当該製品は WEB 設定画面を5分間操作しない場合、自動ログオフする仕様です
・WEB 設定画面にログインしたまま、他の Web ページを表示しない
・デフォルトパスワードを変更する

[製品の使用を停止する]
開発者によると、当該製品はすでにサポートが終了しているため、恒久的な対策として、代替製品の使用を検討するよう提案しています。
代替製品については開発者が提供する情報を参考にしてください。
ベンダ情報

バッファロー
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. パス・トラバーサル(CWE-22) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2020-5605
  2. CVE-2020-5606
参考情報

  1. JVN : JVN#09166495
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-5605
  3. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2020-5606
更新履歴

  • [2020年09月11日]
      掲載