【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2019-000053

Smart TV Box におけるアクセス制限不備の脆弱性

概要

KDDI株式会社が提供する Smart TV Box は、LAN 側インタフェースのポート 5555/TCP 経由で Android Debug Bridge へのアクセスが可能です。回線事業者が当該製品をユーザ宅に設置する際には、外部から当該製品の LAN 側インタフェースに直接アクセスできないような接続形態で、設置を行っています。しかしその後、接続形態を変更して LAN 側インタフェースを直接インターネット回線に接続するなど、外部から Android Debug Bridge へのアクセスが可能になると、ユーザが意図しない操作をされる可能性があります。

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 森好樹 氏、久保正樹 氏

CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.3 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 6.8 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): 部分的
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): 部分的
影響を受けるシステム


KDDI
  • Smart TV Box ファームウェア バージョン 1300 より前のバージョン

想定される影響

遠隔の第三者によって、ユーザが意図しないソフトウェアをインストールされたり、当該製品の設定が変更されたりする可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。

あわせて、外部から当該製品の LAN 側インタフェースに直接アクセスされないよう、回線事業者が設置したとおりの接続方法で当該製品がネットワーク接続されていることを確認してください。

ベンダ情報

KDDI
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2019-6005
参考情報

  1. JVN : JVN#17127920
  2. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2019-6005
更新履歴

  • [2019年08月23日]
      掲載
  • [2019年10月08日]
      参考情報:National Vulnerability Database (NVD) (CVE-2019-6005) を追加