【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2018-000086

EC-CUBEペイメント決済モジュールおよび EC-CUBE用 GMO-PG決済モジュール (PGマルチペイメントサービス) における複数の脆弱性

概要

GMOペイメントゲートウェイ株式会社が EC-CUBE の追加モジュールとして提供する EC-CUBEペイメント決済モジュールおよび EC-CUBE用 GMO-PG決済モジュール (PGマルチペイメントサービス) には、次の複数の脆弱性が存在します。
・管理画面におけるクロスサイトスクリプティングの脆弱性 (CWE-79) - CVE-2018-0657
・管理画面における入力値検証不備の脆弱性 (CWE-20) - CVE-2018-0658

この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方が IPA に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者: 三井物産セキュアディレクション株式会社 佐藤 元 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 3.8 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): 低
CVSS v2 による深刻度
基本値: 3.5 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 中
  • 攻撃前の認証要否: 単一
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2018-0658の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
CVSS v2 による深刻度
基本値: 2.6 (注意) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃前の認証要否: 不要
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 部分的
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2018-0657の評価になります。
影響を受けるシステム


GMOペイメントゲートウェイ株式会社
  • EC-CUBEペイメント決済モジュール (2.12系) バージョン 3.5.23 およびそれ以前
  • EC-CUBEペイメント決済モジュール (2.11系) バージョン 2.3.17 およびそれ以前
  • GMO-PG決済モジュール (PGマルチペイメントサービス) (2.12系) バージョン 3.5.23 およびそれ以前
  • GMO-PG決済モジュール (PGマルチペイメントサービス) (2.11系) バージョン 2.3.17 およびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

・EC-CUBE 管理画面にログインしているユーザのウェブブラウザ上で、任意のスクリプトを実行される - CVE-2018-0657
・EC-CUBE 管理画面にログインしているユーザにより、サーバ上で任意の PHP コードを実行される - CVE-2018-0658

また、2つの脆弱性を組み合わせると、EC-CUBE 管理画面にログインしているユーザが細工された URL にアクセスすることで、サーバ上で任意の PHP コードを実行される可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、最新版へアップデートしてください。
ベンダ情報

GMOペイメントゲートウェイ株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  2. 不適切な入力確認(CWE-20) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2018-0657
  2. CVE-2018-0658
参考情報

  1. JVN : JVN#06372244
更新履歴

  • [2018年08月09日]
      掲載