【活用ガイド】

JVNDB-2026-027131

Project JupyterのEnterprise Gatewayにおける入力確認に関する脆弱性

概要

Jupyter Enterprise Gatewayは、Apache Spark、Kubernetes、Docker Swarmなどの分散クラスターにわたってリモートのJupyter Notebookカーネルを起動します。バージョン2.0.0rc1以上3.3.0未満のバージョンには、UIDまたはGIDが0(root)でカーネルを起動することをデフォルトで禁止するUIDおよびGID制限機能がありますが、この制限は特別に細工されたKERNEL_UIDまたはKERNEL_GID値を使用することで回避できます。この入力検証の脆弱性により、Jupyterカーネルをrootとして実行することが可能になり、攻撃対象範囲が拡大するため危険です。これによりコンテナの脱出(コンテナエスケープ)が発生し、ワーカーノードおよびその上で稼働するすべてのワークロードが危険にさらされる可能性があります。繰り返し悪用されると全ワーカーノード、ひいてはKubernetesクラスタ全体が危殆化します。ボリュームマウントを指定できるため、コンテナエスケープの一手段としてhostPathの読み書き可能なボリュームマウントを利用し、このUID/GIDバイパスでrootとして実行し、さらにマウントされたホストファイルシステム上にcronタブエントリを作成して基盤となるワーカーノード上でコードを実行することが可能です。この問題はバージョン3.0.0で修正されています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Project Jupyter
  • Enterprise Gateway 2.1.0 以上 3.3.0 未満
  • Enterprise Gateway 2.0.0

本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、ベンダ情報および参考情報をご確認ください。
想定される影響

・当該ソフトウェアが扱う全ての情報が外部に漏れる可能性があります。
・当該ソフトウェアが扱う全ての情報が書き換えられる可能性があります。
・当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
対策

ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

GitHub
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切な入力確認(CWE-20) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-44180
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-44180
  2. 関連文書 : Release Jupyter Enterprise Gateway 3.3.0  jupyter-server/enterprise_gateway  GitHub
更新履歴

  • [2026年08月06日]
      掲載