【活用ガイド】

JVNDB-2026-024004

LinuxのLinux Kernelにおける不特定の脆弱性

概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が修正されました:vsock/virtioに関するMSG_ZEROCOPYのピン留めページ会計処理の修正です。virtio_transport_init_zcopy_skb()関数は、msg_zerocopy_realloc()へのサイズ引数としてiter->countを使用しています。msg_zerocopy_realloc()はさらに、この値をRLIMIT_MEMLOCKの会計処理のためにmm_account_pinned_pages()に渡します。しかし、この関数はvirtio_transport_fill_skb()が既に__zerocopy_sg_from_iter()を介してイテレーターを消費した後に呼ばれるため、最後のskbではiter->countが0になり、RLIMIT_MEMLOCKの制御がスキップされてしまいます。そこで、virtio_transport_init_zcopy_skb()は消費済みのiter->countを参照する代わりに、送信される合計バイト数であるpkt_lenを明示的なパラメータとして渡すように変更されました。この修正により、msg_zerocopy_realloc()はメッセージの元のサイズで呼び出されることになり、TCPおよびUDPの動作と一致するようになりました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 6.19 以上 7.0.10 未満
  • Linux Kernel 6.7 以上 6.18.33 未満

想定される影響

・当該ソフトウェアが扱う情報について、外部への漏えいは発生しません。
・当該ソフトウェアが扱う情報について、書き換えは発生しません。
・当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-52994
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-52994
  2. 関連文書 : vsock/virtio: fix MSG_ZEROCOPY pinned-pages accounting - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/6af1736b5810bc8a4a43a8518530113f5a757dc1)
  3. 関連文書 : vsock/virtio: fix MSG_ZEROCOPY pinned-pages accounting - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/d0117950075f0a9d5944980784c719d8ebcd4bff)
  4. 関連文書 : vsock/virtio: fix MSG_ZEROCOPY pinned-pages accounting - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/1cb36e252211506f51095fe7ced8286cc77b4c80)
更新履歴

  • [2026年07月17日]
      掲載