【活用ガイド】

JVNDB-2026-024002

LinuxのLinux Kernelにおける有効期限後のメモリの解放の欠如に関する脆弱性

概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が修正されました。ksmbd: durable v2のオープン処理でClientGUID不一致時に発生していた耐久的ファイルディスクリプタ(fd)のリークを修正しました。ksmbd_lookup_fd_cguid()は、ksmbd_fp_get()によって参照カウントが増加したksmbd_fileを返します。DURABLE_REQ_V2の場合、parse_durable_handle_context()はClientGUIDが一致するブランチ内のすべての経路において、この参照をksmbd_put_durable_fd()の呼び出しか、再接続成功時にdh_info->fpへ所有権を移すことで適切に解放します。しかし、同じCreateGuidを持つものの異なるClientGUIDのグローバルファイルテーブルエントリが存在すると、コードはksmbd_lookup_fd_cguid()から取得した参照をドロップせずに新規オープン経路へ単純にフォールスルーしてしまいます。MS-SMB2セクション3.3.5.9.10(「SMB2_CREATE_DURABLE_HANDLE_REQUEST_V2 Create Contextの処理」)によれば、サーバはリクエストのCreateGuidと一致し、かつそのリクエストを受け取った接続のClientGUIDと一致するOpenを必ず特定しなければなりません。該当するOpenが見つからない場合は、通常のオープン処理フェーズを続行する必要があります。したがって、CreateGuidがヒットしてもClientGUIDが不一致の場合は「Openが見つからなかった」ケースに該当し、新規オープンを進めることが正しいですが、ルックアップの副作用で得られた参照をリークさせてはなりません。この不一致に繰り返し遭遇すると、グローバルファイルテーブルのエントリがピン留めされ、対応するファイルに対して__ksmbd_close_fd()が実行されなくなるため、耐久的スカベンジャを妨害し、長期間にわたるリソースリークが発生してしまいます。不一致経路では参照を解放し、dh_info->fpをクリアすることで、その後の処理で不一致のルックアップ結果を再接続対象と誤認しないようにしています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 6.13 以上 6.18.33 未満
  • Linux Kernel 6.19 以上 7.0.10 未満
  • Linux Kernel 6.6.32 以上 6.6.141 未満
  • Linux Kernel 6.9 以上 6.12.91 未満

想定される影響

・当該ソフトウェアが扱う情報について、外部への漏えいは発生しません。
・当該ソフトウェアが扱う情報について、書き換えは発生しません。
・当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 有効期限後のメモリの解放の欠如(CWE-401) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-52996
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-52996
  2. 関連文書 : ksmbd: fix durable fd leak on ClientGUID mismatch in durable v2 open - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/407b6e699ba8b45b72cc265eed8a1bc8a7191609)
  3. 関連文書 : ksmbd: fix durable fd leak on ClientGUID mismatch in durable v2 open - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/f31beef633fbf2b5af7805fa187a10bcff1d4b49)
  4. 関連文書 : ksmbd: fix durable fd leak on ClientGUID mismatch in durable v2 open - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/804054d19886ac6628883d82410f6ee42a818664)
  5. 関連文書 : ksmbd: fix durable fd leak on ClientGUID mismatch in durable v2 open - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/8c4a0ef19c8264c150833131af34541495832cd0)
  6. 関連文書 : ksmbd: fix durable fd leak on ClientGUID mismatch in durable v2 open - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/06f709d0e531f3e54d88665dd426be3998a774e6)
更新履歴

  • [2026年07月17日]
      掲載