【活用ガイド】

JVNDB-2026-022882

LinuxのLinux Kernelにおける境界外書き込みに関する脆弱性

概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が解決されました。SCTP:COOKIE_ECHO処理時にキャッシュされたピアのINITチャンク長の検証待機中のSCTPサーバーがCOOKIE_ECHOチャンクを処理する際、クッキーの後に埋め込まれたキャッシュされたピアのINITチャンクが解析され、そのパラメータは後にsctp_process_init()によってsctp_walk_params()を用いて順次処理されます。しかし、このキャッシュされたINITチャンクのチャンクヘッダー長は、COOKIE_ECHOペイロード内の残りのバッファに対して検証されていませんでした。長さフィールドが不正に大きく設定されている場合、パラメータの処理が実際に受信したデータの範囲を超えて実行され、後続のパラメータ処理時(例:STATE_COOKIEの処理やkmemdup()によるコピー時)に境界外読み取りや潜在的なメモリ破壊を引き起こす可能性があります。この問題を解決するために、sctp_unpack_cookie()に境界チェックを追加し、使用前にキャッシュされたINITチャンク長がCOOKIE_ECHOバッファ内の利用可能データを超えないことを保証しています。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 2.6.12.1 以上 6.18.36 未満
  • Linux Kernel 6.19 以上 7.0.13 未満
  • Linux Kernel 2.6.12
  • Linux Kernel 7.1

想定される影響

・当該ソフトウェアが扱う全ての情報が外部に漏れる可能性があります。
・当該ソフトウェアが扱う全ての情報が書き換えられる可能性があります。
・当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-53246
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-53246
  2. 関連文書 : sctp: validate cached peer INIT chunk length in COOKIE_ECHO processing - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/cc272185c9a9a4b7febc2de52eeaa3d00f19091e)
  3. 関連文書 : sctp: validate cached peer INIT chunk length in COOKIE_ECHO processing - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/edccbf3d63b0a3362bc916ea72edacc1e1ca456a)
  4. 関連文書 : sctp: validate cached peer INIT chunk length in COOKIE_ECHO processing - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/0861615c28de668669d748ef4eb913ea9262d13b)
更新履歴

  • [2026年07月09日]
      掲載