【活用ガイド】

JVNDB-2026-022489

LinuxのLinux Kernelにおける境界外書き込みに関する脆弱性

概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が修正されました。RDMA/core: DMAH割り当て時に cpu_id を nr_cpu_ids に対して検証する処理が追加されました。UVERBS_ATTR_ALLOC_DMAH_CPU_ID を通じてユーザー空間から渡される cpu_id 属性が、有効な CPU 範囲内かどうかを確認せずにそのまま cpumask_test_cpu() に渡されていました。このような信頼できないデータを cpumask_test_cpu() に渡すと、基礎となる cpumask ビットマップの範囲外読み取りが発生する可能性があります。該当ヘルパーは test_bit() に展開され、境界チェックなしに cpu_id / BITS_PER_LONG を用いてビットマップをインデックスしていました。さらに、CONFIG_DEBUG_PER_CPU_MAPS でビルドされたカーネルでは cpumask_check() 内の WARN_ON_ONCE() を誘発し、panic_on_warn と組み合わさると、不正なユーザー入力によってマシンが再起動してしまう恐れがあります。対策として、使用前に nr_cpu_ids 未満でない cpu_id を -EINVAL で拒否するように修正しました。報告者は Smatch です。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.1 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 6.17 以上 6.18.36 未満
  • Linux Kernel 6.19 以上 7.0.13 未満
  • Linux Kernel 7.1

想定される影響

・当該ソフトウェアが扱う全ての情報が外部に漏れる可能性があります。
・当該ソフトウェアが扱う情報について、書き換えは発生しません。
・当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 境界外書き込み(CWE-787) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-53187
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-53187
  2. 関連文書 : RDMA/core: Validate cpu_id against nr_cpu_ids in DMAH alloc - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/323c98a4ff06aa28114f2bf658fb43eb3b536bbc)
  3. 関連文書 : RDMA/core: Validate cpu_id against nr_cpu_ids in DMAH alloc - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/bd5e818be7964c1689fba2dad9e6bd3a827fee74)
  4. 関連文書 : RDMA/core: Validate cpu_id against nr_cpu_ids in DMAH alloc - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/0efbb6b54ff56300867027d8e0800d0e32226a20)
更新履歴

  • [2026年07月07日]
      掲載