【活用ガイド】

JVNDB-2026-018974

LinuxのLinux Kernelにおける初期化されていないリソースの使用に関する脆弱性

概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が修正されました。clocksource/drivers/timer-sp804: SP804がsched_clockとして登録されていないARM32プラットフォームでread_current_timerが呼び出された際に発生するOopsを修正しました。SP804では、遅延タイマーがsched_clockと同じclkevtインスタンスを共有しています。あるプラットフォームでは、use_sched_clockが1に設定されていない状態でsp804_clocksource_and_sched_clock_initが呼ばれると、sched_clkevtが正しく初期化されません。しかし、sp804_register_delay_timerは無条件に呼び出され、その後read_current_timer()が初期化されていないsched_clkevtに対してsp804_readを呼び出します。そのため、sched_clkevt-valueへアクセスした際にカーネルOopsが発生しました。遅延タイマー専用のclkevtインスタンスを宣言し、sched_clockとclkevtを共有しないようにしました。これにより、SP804がsched_clockとして選択されているかどうかに関わらず、read_current_timerが正しく動作し続けることが保証されます。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 6.19 以上 6.19.4 未満

想定される影響

・当該ソフトウェアが扱う情報について、外部への漏えいは発生しません。
・当該ソフトウェアが扱う情報について、書き換えは発生しません。
・当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 初期化されていないリソースの使用(CWE-908) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-46257
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-46257
  2. 関連文書 : clocksource/drivers/timer-sp804: Fix an Oops when read_current_timer is called on ARM32 platforms where the SP804 is not registered as the sched_clock. - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/694921a93f3e3
  3. 関連文書 : clocksource/drivers/timer-sp804: Fix an Oops when read_current_timer is called on ARM32 platforms where the SP804 is not registered as the sched_clock. - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/693b0b594b0f2
更新履歴

  • [2026年06月10日]
      掲載