【活用ガイド】

JVNDB-2026-014959

LinuxのLinux Kernelにおけるリソースのロックに関する脆弱性

概要

Linuxカーネルにおいて、以下の脆弱性が修正されました:ntfs3のrun_unpack_ex関数における循環ロック依存の問題です。Syzbotはwnd-rw_lock(sbi-used.bitmap)とni-file.run_lock間で循環ロック依存が発生していることを報告しました。デッドロックのシナリオは以下の通りです。1. ntfs_extend_mft()はni-file.run_lockを取得した後にwnd-rw_lockを取得します。2. run_unpack_ex()は最初にwnd-rw_lockを取得し、その後ntfs_refresh_zone()内でni-file.run_lockを取得しようとします。これによりAB-BAデッドロックが発生します。対応として、run_unpack_ex()内でrun_lockを取得する際に、down_read()の代わりにdown_read_trylock()を使用します。もしロックが競合している場合はntfs_refresh_zone()をスキップします。MFTゾーンは次回のMFT操作時に更新されるため、この対応によりwnd-rw_lockを保持中にrun_lockの取得を待ってブロックすることがなくなり、循環依存が解消されます。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.5 (警告) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ローカル
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 低
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Linux
  • Linux Kernel 6.19 以上 6.19.6 未満
  • Linux Kernel 6.6.66 以上 6.18.16 未満

想定される影響

当該ソフトウェアが扱う情報について、外部への漏えいは発生しません。
また、当該ソフトウェアが扱う情報について、書き換えは発生しません。
さらに、当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
そして、この脆弱性を悪用した攻撃の影響は、他のソフトウェアには及びません。
対策

リリース情報、またはパッチ情報が公開されています。参考情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 不適切なロック(CWE-667) [NVD評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-43127
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-43127
  2. 関連文書 : ntfs3: fix circular locking dependency in run_unpack_ex - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/b014372b62237521444ee51384549bdf48b79015)
  3. 関連文書 : ntfs3: fix circular locking dependency in run_unpack_ex - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/b8d22d9d8260b0f4f4d8e2898c98037c9982ea66)
  4. 関連文書 : ntfs3: fix circular locking dependency in run_unpack_ex - kernel/git/stable/linux.git - Linux kernel stable tree (https://git.kernel.org/stable/c/08ce2fee1b869ecbfbd94e0eb2630e52203a2e03)
更新履歴

  • [2026年05月11日]
      掲載