【活用ガイド】

JVNDB-2026-008288

SamtoolsのHTSlibにおける複数の脆弱性

概要

HTSlibはバイオインフォマティクスのファイル形式を読み書きするためのライブラリです。GZIファイルはブロック圧縮されたGZIP[BGZF]ファイルのインデックスを作成するために使用されます。GZI読み込み関数である`bgzf_index_load_hfile()`において、整数オーバーフローを引き起こす可能性があり、その結果、インデックスを格納するためのバッファが不正なサイズ(ゼロまたは負のサイズ)で割り当てられることがありました。その後、このバッファに16バイトのゼロが書き込まれ、オーバーフローの結果によってはファイルの残りの部分もバッファに読み込まれる可能性があります。関数がデータの読み込みを試みた場合、期待されるレコード数が読み取れず最終的に失敗し、オーバーフローしたヒープバッファの解放を試みます。このバグを悪用することでヒープバッファのオーバーフローが発生します。ユーザーがこの問題を悪用したファイルを開くと、プログラムがクラッシュしたり、予期しない方法でデータやヒープ構造が上書きされる可能性があります。これにより任意のコード実行を引き起こす恐れもあります。バージョン1.23.1、1.22.2、および1.21.1でこの問題は修正されています。最も簡単な回避策は、信頼できないソースからの`.gzi`インデックスファイルを破棄し、`bgzip -r`オプションで再生成することです。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.1 (重要) [NVD値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


Samtools
  • HTSlib 1.21 未満
  • HTSlib 1.22 以上 1.22.2 未満
  • HTSlib 1.23

本脆弱性の影響を受ける製品の詳細については、ベンダ情報および参考情報をご確認ください。
想定される影響

当該ソフトウェアが扱う情報について、外部への漏えいは発生しません。
また、当該ソフトウェアが扱う全ての情報が書き換えられる可能性があります。
さらに、当該ソフトウェアが完全に停止する可能性があります。
そして、この脆弱性を悪用した攻撃の影響は、他のソフトウェアには及びません。
対策

正式な対策が公開されています。ベンダ情報を参照して適切な対策を実施してください。
ベンダ情報

GitHub Openwall
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. ヒープベースのバッファオーバーフロー(CWE-122) [その他]
  2. 入力で指定された数量の不適切な検証(CWE-1284) [その他]
  3. バッファサイズの計算の誤り(CWE-131) [その他]
  4. 整数オーバーフローまたはラップアラウンド(CWE-190) [その他]
  5. 境界外書き込み(CWE-787) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2026-31970
参考情報

  1. National Vulnerability Database (NVD) : CVE-2026-31970
  2. 関連文書 : Add overflow check in bgzf_index_load_hfile()  samtools/htslib@6dd0d7d  GitHub
更新履歴

  • [2026年03月24日]
      掲載