【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-007519

複数のブラザー製品における複数の脆弱性

概要

ブラザー工業株式会社が提供する複数の製品には、次の複数の脆弱性が存在します。

 * 認可されていない制御領域への機微なシステム情報の漏えい(CWE-497) - CVE-2024-51977
 * 弱い認証情報の使用(CWE-1391) - CVE-2024-51978
 * スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121) - CVE-2024-51979
 * サーバサイドリクエストフォージェリ(CWE-918) - CVE-2024-51980、CVE-2024-51981
 * 想定しないデータタイプの不適切な取扱い(CWE-241) - CVE-2024-51982
 * 動作ワークフローの不適切な強制(CWE-841) - CVE-2024-51983
 * 認証情報の保護が不十分(CWE-522) - CVE-2024-51984

この脆弱性情報は、Rapid7 Stephen Fewer 氏が製品開発者へ直接報告し、製品開発者の調整依頼に基づき JPCERT/CC が両者の調整を仲介しました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-51978 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:5.3 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2024-51977 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:7.2 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-51979 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:5.3 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2024-51980、CVE-2024-51981 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:7.5 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-51982 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:7.5 (重要) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-51983 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:6.8 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2024-51984 の評価になります。
影響を受けるシステム


(複数のベンダ)
  • (複数の製品)

影響を受ける製品は広範囲に及びます。
影響を受ける製品、モデル番号、バージョンなどの詳細については、後述の[ベンダ情報]で各製品開発者が提供する情報を確認してください。
想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

 * 特定のポートへのアクセスにより、機微な情報が漏えいする(CVE-2024-51977)
 * 機器固有の情報から、初期パスワードを容易に特定される(CVE-2024-51978)
 * 管理者権限を持つ遠隔のユーザによって、スタックベースのバッファオーバーフローを引き起こされる(CVE-2024-51979)
 * 遠隔の第三者によって、任意の宛先へ HTTP リクエストを送信させられる(CVE-2024-51980、CVE-2024-51981)
 * 遠隔の第三者によって、機器をクラッシュさせられる(CVE-2024-51982、CVE-2024-51983)
 * 管理者権限を持つ遠隔のユーザが外部サービスに関する設定を変更することで、外部サービスのパスワードが漏えいする(CVE-2024-51984)
対策

[アップデートする]
後述の[ベンダ情報]の各製品開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアをアップデートしてください。
ベンダ情報

コニカミノルタ株式会社 ブラザー工業 リコー 東芝テック 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 (旧 富士ゼロックス株式会社)
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. スタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121) [その他]
  2. 弱い認証情報の使用(CWE-1391) [その他]
  3. 予期しないデータ型の不適切な処理(CWE-241) [その他]
  4. 認可されていない制御領域への重要情報の漏えい(CWE-497) [その他]
  5. 認証情報の不十分な保護(CWE-522) [その他]
  6. 行動ワークフローの不適切な実施(CWE-841) [その他]
  7. サーバサイドのリクエストフォージェリ(CWE-918) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-51977
  2. CVE-2024-51978
  3. CVE-2024-51979
  4. CVE-2024-51980
  5. CVE-2024-51981
  6. CVE-2024-51982
  7. CVE-2024-51983
  8. CVE-2024-51984
参考情報

  1. JVN : JVNVU#90043828
  2. 関連文書 : Multiple Brother Devices: Multiple Vulnerabilities (FIXED)
更新履歴

  • [2025年06月26日]
      掲載