【活用ガイド】

JVNDB-2025-005562

ISC BIND における不正な TSIG を含む DNS メッセージの不適切な処理の脆弱性(CVE-2025-40775)

概要

ISC(Internet Systems Consortium)が提供する ISC BIND には、不正なトランザクション署名(TSIG)を含む DNS メッセージを適切に処理できない脆弱性が存在します。

BIND は受信した DNS メッセージにトランザクション署名(TSIG)が含まれる場合、常にそれをチェックしています。
TSIG のアルゴリズムフィールドに不正な値が含まれる場合、アサーションエラーが発生し、直ちに処理が中止されます(CWE-232、CVE-2025-40775)。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

影響を受けるシステム


ISC, Inc.
  • BIND 9.20.0から9.20.8まで
  • BIND 9.21.0から9.21.7まで

BIND 9.18.0 より前のバージョンは影響有無の確認をしていないとのことです。
想定される影響

遠隔の攻撃者によって細工されたメッセージを送信された場合、named が異常終了する可能性があります。
対策

[アップグレードする]
開発者が提供する情報をもとに、最新のパッチバージョンにアップグレードしてください。
本脆弱性は、次のバージョンで修正されています。

 * 9.20.9
 * 9.21.8
ベンダ情報

ISC, Inc.
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 未定義値の不適切な処理(CWE-232) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-40775
参考情報

  1. JVN : JVNVU#97609206
  2. 関連文書 : ISC BIND 9における脆弱性について(2025年5月)
  3. 関連文書 : (緊急)BIND 9.20.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について(CVE-2025-40775) - フルリゾルバー(キャッシュDNSサーバー)/権威DNSサーバーの双方が対象、バージョンアップを強く推奨
  4. 関連文書 : BIND 9における脆弱性について(2025年5月)
更新履歴

  • [2025年05月23日]
      掲載