【活用ガイド】

JVNDB-2025-005097

三菱電機製 FA 製品の Ethernet 機能におけるサービス運用妨害(DoS)の脆弱性

概要

三菱電機株式会社が提供する複数の FA 製品の Ethernet 機能には、入力で指定された数量の不適切な検証に起因するサービス運用妨害(DoS)の脆弱性(CWE-1284、CVE-2025-3511)が存在します。

この脆弱性情報は、製品利用者への周知を目的に、開発者が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 5.9 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): なし
  • 可用性への影響(A): 高
影響を受けるシステム


三菱電機
  • CC-Link IE TSN FPGAユニット
  • CC-Link IE TSN リモート局用GbE-PHY内蔵通信LSI CP620
  • CC-Link IE TSNデジタル−アナログ変換ユニット
  • CC-Link IE TSNリモートI/Oユニット
  • CC-Link IE TSN対応アナログ−デジタル変換ユニット

上記影響を受ける FA 製品シリーズの「製品形名」と「バージョン」等詳細については、開発者が提供する情報を確認してください。

バージョン確認方法:
1.〜4. については、「CC-Link IE TSN ファームウェアアップデートツール」でファームウエアバージョンを確認
詳細手順は、「CC-Link IE TSN ファームウェアアップデートツール」の「ヘルプ」を参照

5. については、CP620 用サンプルコードをインストールし、作成されたフォルダ内にある「version.txt」を開き、CP620 サンプルコードのバージョンを確認
CP620 用サンプルコードの入手方法およびインストール方法は、開発者が提供する情報に記載の「■お客様での対応」の【更新手順】を参照
想定される影響

攻撃者によって細工された不正な UDP パケットを当該製品が受信した後、3 秒以内に正常な UDP パケットを受信していない場合、当該製品がサービス運用妨害(DoS)状態となります。
なお復旧には当該製品の再起動が必要です。
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアまたは CP620 用サンプルコードを対策済バージョンにアップデートしてください。
対策済バージョンやアップデート手順等の詳細については、開発者が提供する情報を参照してください。

[ワークアラウンドを実施する]
開発者は次の回避策・軽減策の適用を推奨しています。

  • 該当製品をインターネットに接続する場合には、ファイアウォールや仮想プライベートネットワーク(VPN)等で不正アクセスを防止する

  • 該当製品を LAN 内で使用し、信頼できないネットワークやホスト、ユーザからのアクセスをブロックする

  • 該当製品および当該製品に接続可能な PC への物理的なアクセスを制限する



詳しくは、開発者が提供する情報を確認してください。
ベンダ情報

三菱電機
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 入力で指定された数量の不適切な検証(CWE-1284) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-3511
参考情報

  1. JVN : JVNVU#96620683
  2. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-25-128-03
更新履歴

  • [2025年05月16日]
      掲載