【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-005057

アイ・オー・データ製ネットワーク接続ハードディスク「HDL-T シリーズ」における複数の脆弱性

概要

株式会社アイ・オー・データ機器が提供するネットワーク接続ハードディスク「HDL-T シリーズ」には、次の複数の脆弱性が存在します。

  • OS コマンドインジェクション(CWE-78)


    • CVE-2025-32002

    • 本脆弱性は「Remote Link 3 機能」が有効な場合に影響を受けます



  • 重要な機能に対する認証欠如(CWE-306)

    • CVE-2025-32738



この脆弱性情報は、下記の方が JPCERT/CC に報告し、JPCERT/CC が開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社ゼロゼロワン 早川 宙也 氏、神野 亮 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 9.8 (緊急) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2025-32002 の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値:5.3 (警告) [その他]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2025-32738 の評価になります。
影響を受けるシステム


株式会社アイ・オー・データ機器
  • HDL-T シリーズ ファームウェア Ver.1.21 およびそれ以前

対象製品は次の通りです。
  • HDL-TC1
  • HDL-TC500
  • HDL-T1NV
  • HDL-T1WH
  • HDL-T2NV
  • HDL-T2WH
  • HDL-T3NV
  • HDL-T3WH
想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。

  • 遠隔の攻撃者によって、認証無しで任意の OS コマンドを実行される(CVE-2025-32002)

  • 遠隔の攻撃者によって、認証無しで当該製品の設定を変更される(CVE-2025-32738)


対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
開発者によると、本脆弱性は次のバージョンで修正されています。

  • HDL-T シリーズファームウェア Ver.1.22

ベンダ情報

株式会社アイ・オー・データ機器
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 重要な機能に対する認証の欠如(CWE-306) [その他]
  2. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-32002
  2. CVE-2025-32738
参考情報

  1. JVN : JVNVU#91726405
更新履歴

  • [2025年05月15日]
      掲載