【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2025-000004

アイ・オー・データ製ルーターUD-LT2における複数の脆弱性

概要

株式会社アイ・オー・データ機器が提供するルーターUD-LT2には、次の複数の脆弱性が存在します。
  • OSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2025-20617
  • ドキュメント化されていない機能(CWE-1242)- CVE-2025-22450
  • OSコマンドインジェクション(CWE-78)- CVE-2025-23237


この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所 倉盛 剛志 氏、高嶋 香織 氏、倍味 幸平 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.5 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): なし
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2025-22450の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 7.2 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2025-20617の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.6 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 高
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2025-23237の評価になります。
影響を受けるシステム


株式会社アイ・オー・データ機器
  • UD-LT2 ファームウェア Ver.1.00.008_SEおよびそれ以前

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 当該機器に管理者アカウントでログイン可能な第三者によって、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2025-20617)
  • 遠隔の第三者によって当該機器のLAN側ファイアウォールを無効化され、特定のポートが開放される(CVE-2025-22450)
  • 当該製品のCLIにログインしたユーザによって、任意のOSコマンドを実行される(CVE-2025-23237)
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
これらの脆弱性は、次のバージョンで修正されています。
  • UD-LT2 ファームウェア Ver.1.00.011_SE
ベンダ情報

株式会社アイ・オー・データ機器
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. OSコマンドインジェクション(CWE-78) [IPA評価]
  2. その他(CWE-Other) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2025-20617
  2. CVE-2025-22450
  3. CVE-2025-23237
参考情報

  1. JVN : JVN#15293958
更新履歴

  • [2025年1月22日]
      掲載