【活用ガイド】

JVNDB-2024-007376

OpenSSL におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 (Security Advisory [3rd September 2024])

概要

OpenSSL Project より、OpenSSL Security Advisory [3rd September 2024] ("Possible denial of service in X.509 name checks (CVE-2024-6119)")が公開されました。

深刻度−中 (Severity:Moderate)
OpenSSL を用いるアプリケーションにおいて X.509 サーバ証明書の検証を行う際、Subject Alternative Name フィールド内の otherName の検証時に誤ったメモリアドレスを参照してアクセスエラーが生じる問題 (CWE-843、CVE-2024-6119) が報告されています。

なお本脆弱性は、証明書チェーンの検証には影響を与えません。一般的に TLS サーバがクライアント証明書を要求することは少なく、要求する場合においても識別子に対する名前のチェックは行われないため、影響は限定的となります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

影響を受けるシステム


OpenSSL Project
  • OpenSSL 3.3
  • OpenSSL 3.2
  • OpenSSL 3.1
  • OpenSSL 3.0

開発者によると、上記バージョン向けの FIPS モジュールと、OpenSSL 1.1.1 および 1.0.2 は本脆弱性の影響を受けないとのことです。
想定される影響

アプリケーションプログラムが予期せず終了し、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性があります。
対策

[アップデートする]
開発者は本脆弱性を修正した以下バージョンをリリースしました。

 * OpenSSL 3.3.2 (3.3系ユーザ向け)
 * OpenSSL 3.2.3 (3.2系ユーザ向け)
 * OpenSSL 3.1.7 (3.1系ユーザ向け)
 * OpenSSL 3.0.15 (3.0系ユーザ向け)

ベンダ情報

OpenSSL Project
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 型の取り違え(CWE-843) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-6119
参考情報

  1. JVN : JVNVU#91755094
更新履歴

  • [2024年09月06日]
      掲載