【活用ガイド】

JVNDB-2024-003103

PuTTY SSH クライアントの ECDSA 署名処理に脆弱性

概要

PuTTY SSH クライアント実装には、ECDSA 署名処理の実装に脆弱性があります。
NIST P521 楕円曲線による ECDSA 秘密鍵を使っている場合、署名を行う際に生成する nonce に偏りがあります (CVE-2024-31497、CWE-1240)。
その結果、ごく少数の署名データから秘密鍵を特定される可能性があります。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

影響を受けるシステム


Simon Tatham
  • PuTTY バージョン 0.68 から 0.80 まで

想定される影響

60 個程度の署名データから、使用している秘密鍵を特定される可能性があります。
対策

[当該製品のアップデートおよび秘密鍵の更新]
開発者が提供する情報をもとに、最新バージョンにアップデートしてください。
また、NIST P521 秘密鍵を使用している場合は、鍵対の更新も行ってください。

ベンダ情報

FileZilla Simon Tatham TortoiseGit TortoiseSVN WinSCP
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. 危険な実装による暗号プリミティブの使用(CWE-1240) [その他]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-31497
参考情報

  1. JVN : JVNVU#91264077
  2. 関連文書 : oss-security mailing list (CVE-2024-31497: Secret Key Recovery of NIST P-521 Private Keys Through Biased ECDSA Nonces in PuTTY Client)
  3. 関連文書 : RFC6979 (Deterministic Usage of the Digital Signature Algorithm (DSA) and Elliptic Curve Digital Signature Algorithm (ECDSA))
更新履歴

  • [2024年04月19日]
      掲載