【活用ガイド】

JVNDB-2024-003083

OpenSSL におけるサービス運用妨害 (DoS) の脆弱性 (Security Advisory [8th April 2024])

概要

深刻度 - 低 (Severity: Low)
OpenSSL において、 TLSv1.3 セッションの処理時にメモリを多量に消費し、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる問題 (CVE-2024-2511) が報告されています。本脆弱性は SSL_OP_NO_TICKET オプションが使用されている場合に発生する可能性があり、early_data が設定され、anti-replay 機能が有効になっている場合は発生しません。

また、本脆弱性は TLSv1.3 をサポートする TLS サーバーのみ影響を受け、TLS クライアントは影響を受けず、また OpenSSL の FIPS モジュールも影響を受けません。
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

影響を受けるシステム


OpenSSL Project
  • OpenSSL 3.2
  • OpenSSL 3.1
  • OpenSSL 3.0
  • OpenSSL 1.1.1

想定される影響

大量のメモリを消費させられ、サービス運用妨害 (DoS) 状態となる可能性があります。


対策

[アップデートする]
開発者による本脆弱性公開時点では、深刻度が低であるため、修正予定バージョンのみが通知されていましたが、現地時間 2024 年 6 月 4 日に本脆弱性を修正した以下のバージョンがリリースされました。

 * OpenSSL 3.2.2 (3.2 系ユーザ向け)
 * OpenSSL 3.1.6 (3.1 系ユーザ向け)
 * OpenSSL 3.0.14 (3.0 系ユーザ向け)

プレミアムサポートカスタマ向けには以下のバージョンで修正が提供されるとのことです。
 * OpenSSL 1.1.1y (1.1.1 プレミアムサポートカスタマ向け)
ベンダ情報

OpenSSL Project
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-2511
参考情報

  1. JVN : JVNVU#96443143
  2. JVN : JVNVU#96191615
  3. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-24-319-06
  4. ICS-CERT ADVISORY : ICSA-24-319-08
更新履歴

  • [2024年04月10日]
      掲載
  • [2024年06月06日]
      対策:内容を更新
      参考情報:OpenSSL Project (OpenSSL 3.0 Series Release Notes) を追加
      参考情報:OpenSSL Project (OpenSSL 3.1 Series Release Notes) を追加
      参考情報:OpenSSL Project (OpenSSL 3.2 Series Release Notes) を追加
  • [2024年11月19日]
      参考情報:JVN (JVNVU#96191615) を追加
      参考情報:ICS-CERT ADVISORY (ICSA-24-319-06) を追加
      参考情報:ICS-CERT ADVISORY (ICSA-24-319-08) を追加