【活用ガイド】

[English]

JVNDB-2024-000088

エレコム製無線LANルーターおよび無線アクセスポイントにおける複数の脆弱性

概要

エレコム株式会社が提供する無線LANルーターおよび無線アクセスポイントには、次の複数の脆弱性が存在します。
  • easysetup.cgiおよびmenu.cgiの入力値処理の不備に起因するクロスサイトスクリプティング(CWE-79)- CVE-2024-34577、CVE-2024-42412
  • Telnet機能における認証の欠如(CWE-306)- CVE-2024-39300
  • common.cgiの入力値処理の不備に起因するスタックベースのバッファオーバーフロー(CWE-121)- CVE-2024-43689


CVE-2024-34577
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:GMOサイバーセキュリティ byイエラエ株式会社 石井 健太郎 氏

CVE-2024-39300
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:笹部哲郎 氏

CVE-2024-42412、CVE-2024-43689
この脆弱性情報は、情報セキュリティ早期警戒パートナーシップに基づき下記の方がIPAに報告し、JPCERT/CCが開発者との調整を行いました。
報告者:株式会社Flatt Security RyotaK 氏
CVSS による深刻度 (CVSS とは?)

CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.8 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: 隣接
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-43689の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 6.1 (警告) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 低
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 要
  • 影響の想定範囲: 変更あり
  • 機密性への影響(C): 低
  • 完全性への影響(I): 低
  • 可用性への影響(A): なし
※上記は、CVE-2024-34577、CVE-2024-42412の評価になります。


CVSS v3 による深刻度
基本値: 8.1 (重要) [IPA値]
  • 攻撃元区分: ネットワーク
  • 攻撃条件の複雑さ: 高
  • 攻撃に必要な特権レベル: 不要
  • 利用者の関与: 不要
  • 影響の想定範囲: 変更なし
  • 機密性への影響(C): 高
  • 完全性への影響(I): 高
  • 可用性への影響(A): 高
※上記は、CVE-2024-39300の評価になります。
影響を受けるシステム


エレコム株式会社
  • WAB-I1750-PS v1.5.10およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-39300)(CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)
  • WAB-S1167-PS v1.5.6およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)
  • WAB-M1775-PS ファームウェア v2.1.4およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)
  • WAB-S1775 ファームウェア v2.1.4およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)
  • WAB-S733MI v1.3.2およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-42412、CVE-2024-43689)
  • WRC-X3000GS2-B ファームウェア v1.08およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-34577)
  • WRC-X3000GS2-W ファームウェア v1.08およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-34577)
  • WRC-X3000GS2A-B ファームウェア v1.08およびそれ以前のバージョン(CVE-2024-34577)

想定される影響

想定される影響は各脆弱性により異なりますが、次のような影響を受ける可能性があります。
  • 当該製品にログインした状態のユーザが細工されたウェブページにアクセスした場合、ユーザのウェブブラウザ上で任意のスクリプトを実行される(CVE-2024-34577、CVE-2024-42412)
  • Telnet機能を有効にしている場合、遠隔の第三者によって認証無しでログインされ、当該製品の設定を変更される(CVE-2024-39300)
  • 細工されたHTTPリクエストを処理することで、任意のコードを実行される(CVE-2024-43689)
対策

[アップデートする]
開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートしてください。
ベンダ情報

エレコム株式会社
CWEによる脆弱性タイプ一覧  CWEとは?

  1. その他(CWE-Other) [IPA評価]
  2. クロスサイトスクリプティング(CWE-79) [IPA評価]
  3. バッファエラー(CWE-119) [IPA評価]
共通脆弱性識別子(CVE)  CVEとは?

  1. CVE-2024-34577
  2. CVE-2024-39300
  3. CVE-2024-42412
  4. CVE-2024-43689
参考情報

  1. JVN : JVN#24885537
更新履歴

  • [2024年08月27日]
      掲載
  • [2024年11月26日]
      影響を受けるシステム:内容を追記